「2021世界体操・新体操選手権」北九州で10月開催 世界水準の技と美が競演

Sponsored by 福岡県 PR

 「2021世界体操・新体操選手権北九州大会」が10月18日~31日、北九州市で開催され、世界のトップアスリートが最高の技と美を競います。体操と新体操の世界大会が同じ都市で同時期に開催されるのは史上初めてで、福岡県、北九州市の活性化に弾みが付くと大きな期待が寄せられています。両競技の魅力や安心安全な大会への取り組み、地域活性化の方策などについて渡辺守成・国際体操連盟会長、服部誠太郎・福岡県知事、北橋健治・北九州市長に聞きました。

❖ 2021世界体操・新体操選手権北九州大会

◆世界体操:第50回世界体操競技選手権大会
 期日:2021年10月18日(月)~10月24日(日)
 会場:北九州市立総合体育館(福岡県北九州市八幡東区)
◆世界新体操:第38回世界新体操選手権大会
 期日:2021年10月27日(水)~10月31日(日)
 会場:西日本総合展示場新館(福岡県北九州市小倉北区)
◆主催:国際体操連盟(FIG)
◆共催:公益財団法人日本体操協会、 福岡県、北九州市
◆テレビ放送:テレビ朝日ほか世界各国で予定

2つの選手権の同一都市開催は史上初!


Photo by Aflo Sport

まるで芸術作品を鑑賞するような喜び

――渡辺会長、体操、新体操はなぜ、見る人を魅了し感動を呼ぶのでしょうか。


国際体操連盟会長 渡辺 守成氏 (リモート参加) 1959年生まれ。福岡県立戸畑高校を経て、84年東海大学体育学部卒。ブルガリア国立体育大学留学時に新体操と出会う。ジャスコ(現イオン)で新体操普及に尽力。2017年から国際体操連盟会長。18年、IOC委員。

渡辺 オリンピック競技で最初にチケットが完売するのは体操、新体操です。体操がすべてのスポーツの基礎だという世界共通認識があり、根強いファンが多いんです。また、体操の技は一般の人にはできませんから「凄いなぁ」と感じる、新体操は芸術性も高いということが、皆さんが感動する、憧れる理由だと思います。

――会長ご自身が考える今大会の魅力や見どころを教えてください。

渡辺 体操、新体操をはじめパルクールやエアロビック、マスゲームなどの一般体操も体操のグループに入ります。サッカーより競技人口が多いのです。陸上競技のようにこれらすべての種目の大会を一緒に開催するのが夢ですが、まず第一歩として体操と新体操を同時開催することができました。体操の力強さと新体操の華麗さを楽しんでください。美術館で二つの芸術作品を比べるような楽しさがあると思います。


――服部知事はこのように大きな大会が福岡県で開催されることの意義をどうお考えですか。


福岡県知事 服部 誠太郎氏 1954年生まれ。福岡県立小倉高校を経て77年に中央大学法学部卒。同年、福岡県庁入庁。2011年10月、福岡県副知事。21年4月の県知事選挙で初当選、公選第20代福岡県知事就任。

服部 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開催後、初めての大規模な国際大会であること、また、体操、新体操という二大選手権大会を同じ時期に同じ都市で行うという史上初めてのチャレンジであることに大きな意義があると思います。北九州市と開催準備を進めるなかで、関係者の皆さまの熱意に触れ、国際大会の開催は競技団体のモチベーションを高めるということをあらためて感じます。そして、競技人口の底上げや愛好者を増やす契機にもなります。

 私の次女も幼い頃に新体操クラブに通っていました。当時、秋山エリカさんら有名選手の美しい競技の姿に憧れたのがきっかけのようです。体操、新体操の動きはあらゆるスポーツや健康づくりの基礎。県民が運動を始めるきっかけとなり、高齢者の健康増進にもつながります。

 大会の成功によって、他の競技団体の方々にも福岡県、北九州市のスポーツに対する熱い思いを受け止めていただくとともに、このような大きな国際競技大会を開催できる我々の地域のポテンシャルを理解していただけると思います。このことは、今後の競技大会の誘致に大きく弾みがつくものです。さらに、大会運営に地元企業にも活躍いただくことで、地域経済の活性化とコロナ禍で苦しむ事業者の支援にもつながると考えます。


スポーツで都市を活性化させる


――北橋市長は開催をどう受け止めていらっしゃいますか。


北九州市長 北橋 健治氏 1953年生まれ。東京大学法学部卒。86年、33歳で衆院選初当選(旧福岡二区)、衆議院議員を6期務める。大蔵政務次官、衆議院環境委員長などを歴任。2007年2月の北九州市長選に無所属で初当選。4期目。

北橋 ミロのビーナス、ミケランジェロのダビデ像、モナリザを一緒にみるような、美しいものに市民が出会えるのは最高の喜びです。体操競技は北九州市民にとっては身近な存在で人気があります。子どもの遊戯からラジオ体操、シニアの体操クラブなど体操文化が定着しています。最高に華麗な演技を目にすることができるのは楽しみです。

 北九州市では、ラグビーW杯でウェールズのキャンプ地となった折り、市民と選手との感動的な交流が世界中に発信され、話題になりました。サッカーのなでしこジャパン、U24の試合でも市民がアスリートと一体となって盛り上げ歓迎することで大成功を収めた実績があります。市民一丸となって大会そのものの成功に加えて、市民が感動を共有できるようみんなで頑張ってまいります。


――今大会ではどのような取り組みをされるのでしょうか。


北橋 北九州市は国のSDGs未来都市に選定され、オール北九州でSDGsのさまざまな取り組みを行っています。SDGsの理解、浸透から実践をする段階に入る今、社会貢献型のスポーツイベントを目指すという渡辺会長のお考えに深く感動しています。10月~11月を「北九州SDGsマンス」と銘打ち、市のいたるところでSDGsの取り組みを感じられるよう工夫し、皆さんをお迎えしたいと思います。

 会場で使用する電気は再生可能エネルギーを活用しますし、選手団は水素燃料のバスで送迎する予定です。街中でSDGs関連イベントが開かれ、世界大会と合わせて印象深く、さまざまな出会いが生まれると考えています。


体操・新体操の魅力を北九州から



北九州市を、福岡県を元気に!

――今大会は県外、海外からも注目されています。福岡県としてどんなことを発信していきますか。

服部 新型コロナウイルスが猛威を振るう中、まずは万全の感染対策を講じて安全に開催することが第一です。選手、メディアの皆さんに行動制限をお願いせざるを得ないかもしれませんが、そのような中でもいかにしてストレスを感じずに競技に集中できる環境を提供できるかが重要です。

 リラックスできる空間、時間を整え、福岡県の豊かな自然が生み出す農林水産物やその加工品をふんだんに活用した、おいしく健康的な食事を皆さんに提供したいと思います。何より県民の温かい、フレンドリーなおもてなしの心を感じ取っていただくことが大切と考えています。

 また、メディアの皆さんには観光ツアーや伝統工芸の体験などにも参加していただき、福岡県、北九州市の魅力を大いに海外に発信していただきたいと思います。あわせて、北九州市の未来に向けたSDGsの取り組みもぜひお伝えいただきたい。県と北九州市で力を合わせて、皆さんを歓迎する雰囲気を醸成していきたいと考えています。

――体操の内村航平選手は北九州市とご縁があります。市民の方もこの大会には親近感を持っていらっしゃるのではないでしょうか。

北橋 昨年11月の体操国際競技会で内村選手が「自分の生まれ故郷で世界選手権ができることに、この上ない幸せを感じる」と話しているのを聞きました。「このアスリートは私たちの街の出身」というのは市民にとってすごくうれしいことなんです。身近で、深い思いを持ってアスリートを見ることができます。内村選手のこの言葉に感動し胸がいっぱいになりました。深いご縁に驚きと感動を共有し、大会を成功させたいという市民の意識につながると期待しています。


世界体操競技選手権大会が開催される北九州市立総合体育館

 北九州市は政令指定都市の中で一番高齢化が進んでいます。街の活性化は大きな課題です。往来が盛んになり投資を呼び込むためには都市の魅力を増すことが必要で、特にビッグイベントの成功が鍵になると考えます。今回、絶好のチャンスをいただきました。今大会を持続する発展につなげたい。街のエネルギーが大きく盛り返したと言われる成功モデルにしようと決意しています。

スポーツで産業革命を起こす時代へ

――渡辺会長は「21世紀はスポーツで産業革命を起こす時代」とおっしゃっています。その意図するところとは?

渡辺 キーワードは「高齢化」だと考えています。八幡製鐡所を中心に発展した北九州市は高齢化が進んでいます。世界体操・新体操を機に変わり、発展していくことが考えられないでしょうか。私たちだけでなく福岡県、北九州市やスポンサー企業が知恵を絞ればヒントが出てくる気がします。

 国際体操連盟は、今大会から大会期間中「サンテジム」というジムを設置して食事と運動、社会コミュニティ参加の三つによる高齢者のフレイル(加齢による運動機能の衰え)予防に挑戦します。北九州市の高齢者の皆さんがこの取り組みに積極的に参加する中で、新しい産業のスタイルが生まれると期待しています。


 来年の世界体操選手権大会の開催地はイギリス・リバプールです。北九州市と同じく、以前は工業都市で現在は高齢化の問題を抱えています。リバプールは文化やスポーツ振興にシフトしていますが、まだこれらをエンターテインメントとしてとらえています。今大会において北九州市で挑戦したSDGs、サンテジムなどの取り組みにリバプールでも挑戦し、スポーツが社会貢献、産業革命につながるということに気付くきっかけになればと思います。

――北橋市長、大会開催への思いをお聞かせください。

北橋 スポーツの国際大会においては、若い世代に一生に一度の体験をしてもらうよう取り組んできましたが、高齢者へのインパクトというのは新しい視点です。大会の感動がきっかけで、小さなスポーツのグループがどんどん出てきて定着すると良いと考えました。

 北九州市の魅力、市民力を大会に結集すれば、街全体の飛躍のきっかけをつかむことができます。大きな転換期にある北九州市を振り返ろう、移住しよう、投資をしようという流れが生まれるよう最善を尽くしたいと考えています。


世界新体操選手権大会の会場になる西日本総合展示場新館

――服部知事、大会成功に向けた意気込みをお聞かせください。

服部 スポーツで産業革命を起こすという渡辺会長のお考えに大変感銘を受けました。今、AIやロボットなど、最先端の技術が発達していますが、これからの福岡県、北九州市、世界を担うのはやはり「人」です。人が健やかに、生き生きと活躍できなければならないと思います。平均寿命は長くなりましたが、健康寿命も延ばさなくてはいけません。みんなが元気に活躍できる超高齢社会を築くことが大切です。

 福岡県は「スポーツ推進基金」「官民協働のスポーツコミッション」を相次いで立ち上げるなど、スポーツの振興に力を入れています。こうした中で、サンテジムに代表される、スポーツビジネス、スポーツ産業という観点からの取り組みをもっと広げていきたいと思っています。

 世界体操・新体操選手権大会を大成功に導き、北九州モデルとして世界に発信していきましょう。北九州市、北橋市長と力を合わせて頑張りたいと思います。

(聞き手は読売新聞西部本社北九州総本部長・玉城夏子)

チケットの発売時期は

 観戦チケットの発売時期等については大会ホームページでご確認ください。


この記事をシェアする