福岡の県立高校で夢をつかもう! ~だから私は県立をえらぶ~

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 高校選びは、あなたの夢や目標を実現するための第一歩。興味・関心があることや、将来の希望などから自分の未来をイメージしてみて、家族や中学校の先生とじっくり話し合うことが、自分にぴったりの高校を選ぶための秘訣です。福岡県内には、94の県立高校があり、多様な課程、学科、コースが準備されています。県立高校で、充実した高校生活を送りましょう。

学区に関係なく通える学校・学科がある

 県立高校のうち、平日の昼間に授業が行われる全日制課程の普通科は、県内13の学区ごとに通える学校が決まっています。一方で、理数科や英語科など、特定科目に力を入れて学ぶ学科の場合、「北九州エリア、福岡エリア、筑後エリア、筑豊エリア」といった、通常の学区割よりも広いエリアから通えます。

 また、「職業系専門学科」や、学びたい事柄や目標に合わせて自分で時間割を作る「総合学科」、普通科の中に、特定分野に重点をおいた専門教科がある「特色あるコース」、単位制高校や定時制高校などは、県内全域どこからでも入学することが可能です。


 中学校での進路相談・指導は、どうしてもその中学校の該当学区内の話題に偏りがち。しかし、「将来、やりたいことがある」「専門知識や技能を身につけ、できるだけ早く社会に飛び出したい」「自分が何に向いているのか、高校に入学してからじっくり探したい」といった気持ちを持っている人は、学区にこだわらない県立高校選びもできることを知っておいてください。いろいろな「○○したい」を持つ人に、県立高校の門戸は開かれています。

やりたいことが見つかる

 県立高校の中には、普通科だけではなく農業、工業、商業、家庭、水産、情報など、専門的な教科を学ぶ学科を持つ学校が多数あります。また、普通科の中に情報ビジネスコース、環境共生コース、芸術コースなどの「特色あるコース」を設けている学校もあります。多種多様な開設科目の中から興味・関心、将来の希望進路に応じて科目を選択する「総合学科」を持つ高校もあります。


 専門教科を学ぶことで、同分野を学ぶことができる大学・短大などへの進学や、就職に必要な知識や技術・技能の修得のほか、多様な資格を取得することも可能。総合学科ならば、自分が何をやりたいのか、何に向いているのかなど、自分の未来をじっくり探すことができるでしょう。

 もちろん、憧れの大学があるのなら、国・数・社・理・英の5教科を深く、しっかりと学び、受験対策を講じることも可能です。「やりたいこと」に合った学校選びができます。

向かい合ってくれる先生がいる

 福岡県内の全ての県立高校が「主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)」の視点に基づいた授業を実施しており、これが県立高校の魅力の一つです。

 例えば、一つのテーマに沿ってグループで調べたり、意見を出し合ったりして結論を導き出すまでの過程で、思考力、判断力、表現力などを養う協働学習もその取り組みの一つで、生徒自らが問題を見つけて解決策を考える力の育成に取り組んでいます。


 また、全県立高校に電子黒板を導入するなど、ICT技術も積極的に活用し、“わかる授業”を実践しています。

 生徒の希望進路に応じたクラス編成によって一人一人の進路実現をサポートしているほか、大学訪問や企業訪問、インターンシップ、進路講演会などを通して、将来、自分がどのような仕事に就くか、どのように社会に関わっていくかを考えるキャリア教育も推進中です。

 なお、専門学科・教科のある高校ではさまざまな検定や国家資格を取得可能ですが、それらの支援や就職指導も充実しています。

一人一人を大切にするきめ細かな指導

 一人一人の生徒がきちんと授業内容を理解できるように、福岡の県立高校94校のうち94.7%にあたる89校が、個々の学力に合わせた「習熟度別授業」を実施しています(令和3年度)。

 また、授業中に分からない箇所を質問したり、生徒同士で意見交換したりしやすい環境を整えるため、56校が「少人数授業」を実施。希望する生徒に対しては、教科などの指導を通常の学級で受けながら、必要に応じた特別指導を4か所の拠点校で受けることができる「通級による指導」も行っています。


 不登校や中途退学、問題行動などの未然防止と早期発見・対応に向け、全県立高校に「スクールカウンセラー」を配置しているほか、生徒を取り巻くさまざまな問題に対して、家族や学校教員、関係機関と連携を取りながら解決を支援する「スクールソーシャルワーカー」も、全県立高校に派遣されています。

 これらのきめ細かな対応により、令和3年度大学入試において、70の県立高校が国公立大学合格者を輩出したほか、就職決定率も99.0%を実現しました。

みんなで作る学校行事と部活動

 体育祭や文化祭、新入生歓迎遠足や登山など、それぞれの県立高校が、各校の伝統や特色を生かしたさまざまな学校行事を実施しています。

 それら行事の中には、企画から運営のかなりの部分で生徒たちが中心となっているものも多く、生徒同士が協力し合い、自分たちの力で一つの行事を作り上げる経験を通して、かけがえのない仲間をつくることができます。責任をもってやり遂げることの大切さを学ぶ貴重な経験であり、一生の宝にもなるはずです。


 各校で行われている部活動も、一緒に成長できる仲間との出会いの場です。野球、サッカー、吹奏楽など、大半の学校にある部活動に加え、近年はコンピュータープログラミングやe-スポーツ、ヒップホップダンスなどの部活動も増えています。いずれの部活動に参加しても、学校の勉強との両立を図りながら心身を鍛えることで、仲間との絆が深まることでしょう。

目指す学びがそこにある。

 一人一人の夢や目標を実現するため、多様な学科やコースがある福岡の県立学校。今回は五つの学校を紹介します。また、「福岡県立高校ナビ」では、高校を選ぶポイントや県立高校の魅力、入試情報などを掲載しています。

■自分だけの時間割で「自分色の夢実現」
 福岡県立稲築志耕館高等学校(総合学科) 


看護の授業

 平成9年、福岡県内初の「総合学科高校」として嘉麻市に開校した稲築志耕館高校。『自分色の夢実現』との学校スローガンが表すように、普通教科の他にも、専門科目とあわせ約110科目の中から、将来の目標に合わせた“自分だけの時間割”を作れるのが大きな特徴です。
 生徒たちは1年次で一斉ガイダンスやクラス担任の面談を受け、モデルコースを参考にしながら2年次からの時間割を組み立てます。専門的な教育を行うため、専門技能を持つ外部の講師の協力を得ることもあるそう。


山城美咲さん 卒業生[2013(平成25)年卒]

 進路指導も手厚く、それぞれの生徒が夢に向かって飛び立っています。「私の場合は3年生の終盤になって、福岡県立大学受験へと目標を変更しました。その際、先生方が総がかりで、同大独自の選抜方法に合わせた指導をしてくださいました」と語るのは、平成25年卒の山城美咲さん。
 現在は済生会福岡総合病院に看護師として勤務する山城さんですが、高校では美術部に在籍し、嘉麻市のオリジナルキャラクターを生み出しました。「勉強以外に、学校行事も部活動も思い切りやることができました。志耕館での3年間は、これまでの人生で一番楽しかった時期だと思います」。


課題を見つけ解決策を模索する独自の活動
 福岡県立糸島高等学校(普通科第6学区) 


糸高志学で九大生からアドバイス

 JR筑肥線「糸島高校前駅」の開業により、グッと通学しやすくなった糸島高校。高校附属施設としては国内唯一の文部科学大臣指定博物館を有するほか、海外研修などを通じた国際感覚の養成や、国公立大・私立大それぞれに特化した放課後課外によるしっかりとした受験対策を行うなど多くの特色を持ちます。特に興味深い活動が『糸高志学』です。「糸島市の課題・問題について調査研究を行い、課題解決策を考える“探究型”の学びで、生徒たちの視野を大きく広げています」(平野義和教頭)。


小倉拓人さん 卒業生[2021(令和3)年卒]

 令和3年春、九州大学工学部に現役合格した小倉拓人さんも、「2年次の糸高志学では、糸島に観光客を誘致してリピーターになってもらえるようなバスツアーを、仲間たちと現地リサーチして発表しました」と語ります。
 糸高志学の活動には、同校OBの九大生などにもアドバイザーとしての参加を呼びかけるそう。「僕は高校時代、積極的に発言する機会が少なかったので、糸高志学のアドバイザーとして声がかかったら、グループワーク内で発言できていない高校生をアシストしてあげようと考えています」(小倉さん)。


「本物」のビジネスセンスを習得 企業の即戦力に
 福岡県立宇美商業高等学校(職業系専門学科)


ビジネスマナーの授業

 福岡地区の県立高校では唯一の単独商業高校として、地域産業に貢献できる人材の育成に力を入れている宇美商業高校。「総合ビジネス科」「ビジネス情報科」の2学科が、それぞれ実践的・体験的な教育活動を行っています。
 「例えば、文化祭にあたる『宇美商フェスタ』では、行事全体を株式会社形態で実施し、販売する商品の企画からマーケットリサーチに基づく仕入れ量の決定、終了後の会計報告までを生徒たちが行います。校長が会長、生徒会長が社長となり、株主総会まで実施。楽しみながらもビジネスの感覚を身につけられる行事なのです」と、笹野明裕教頭。令和元年度には、地元酒造メーカーと共同開発した甘酒が、宇美町のふるさと納税返礼品に採用されました。


平島歌鈴さん ビジネス情報科3年

 ビジネスマナーや電話応対のルールなども、授業でしっかり学びます。「自分が取得したい資格を明確に決め、それに向けた勉強ができる点が気に入って入学を決めました」という平島歌鈴さん(3年生)は、ビジネス情報科で学び情報処理検定1級や経済産業省ITパスポートを取得。県内のシステムベンダーから就職内定を受けたそうです。


教師×進路支援コーディネーターのタッグで強力なバックアップ
 福岡県立大川樟風高等学校(職業系専門学科/特色あるコース)


製図の授業

 来年度、開校20周年を迎える大川樟風高校。国内屈指の“家具のまち”に立地する同校には県内で唯一、「住環境システム科」が設置されています。同科の生徒はさらに、建築全般の基礎知識や製図などを学ぶ「リビングシステム系」、居住空間の基礎知識と木材加工などを学ぶ「インテリア系」に分かれ、卒業後の目標を絞り込んでいきます。


鶴雅淑 第3学年主任

 「敷地が広いこともあり、プロの現場にしか置いていないような大型機器や、専門設備を使った実習が受けられる点が、本校の魅力の1つ。地元企業のご協力により、プロの仕事を現場で学べる『実習』も、他校にはない魅力でしょう」と語る鶴雅淑第3学年主任。現場の厳しさとやり甲斐とを学び、そのまま実習先企業に就職する生徒もいるそうです。
 進学・就職とも、教師陣が全力で指導に当たるのも同校の特徴。さらに、「進路支援コーディネーター」が企業や先生、生徒の間を奔走し、生徒へ就職最前線の情報を提供したり、求人票が出ていない企業へ学校の良さをPRし、企業開拓を行うなど、進路に向けたバックアップ体制が充実しており、就職率100%という実績を揺るぎないものにしています。


■農産品を用いた商品開発にも挑戦
 福岡県立遠賀高等学校(職業系専門学科/特色あるコース)


食品製造の授業(試食の様子)

 先ごろ創立110周年を迎えた遠賀高校。遠賀町の豊かな自然を生かした広い農場で、米や野菜、果樹などの栽培や、収穫作物を活用した加工食品の製造技術などを学べる、「農業食品科」の存在感が際立っています。
 1年次の共通授業を経て、2年次からは「ベジタブルプロダクト」「フラワークリエイト」「フルーツプロダクト」に分かれ、野菜、草花、果樹それぞれの、より専門的な授業を受けます。「入学時は、農場での作物栽培が未経験という生徒が大半ですが、1年生で基礎知識を習得するうち、“食品製造の分野で就職したい”“大学の農学部でさらに専門的に学びたい”など、具体的な目標が固まってくるようです」(田中環農場長)。


田中環 農場長

 生徒1人あたりの農地管理面積が非常に広いのも同校の特徴で、その分、3年生で取り組む課題研究でも、広範な作物を対象にできます。「近年の課題研究の中で大きな成果をあげたのは、地元企業とのコラボで米粉パウンドケーキを商品化したことです。『商品開発室』も設けており、食品製造分野を目指している生徒たちがアイデアを出し合っています」(同)。


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