世界遺産登録5周年 「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群

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  今年7月、「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」が世界遺産登録5周年を迎えました。福岡県宗像市と福津市に位置する本遺産群について紹介します。

「神宿る島」を崇拝する伝統が古代から現在まで発展し、継承されてきたことを示す遺産群。

 4世紀後半頃から活発になった、東アジア諸国間での対外交流。死の危険と隣り合わせだった航海の安全と交流の成就を祈るため、沖ノ島中腹の巨岩群周辺では約1600年前から神への祈りが捧げられてきました。

 時代とともに祭祀の形態や規模は変化しますが、祈りの文化と伝統は現在まで脈々と受け継がれています。



 「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群は、それらの価値を伝える、宗像大社の三宮(沖津宮おきつみや中津宮なかつみや辺津宮へつみや)と宗像大社沖津宮遙拝所ようはいしょ、そして、沖ノ島での祭祀を担った古代豪族・宗像氏が眠る新原しんばる奴山ぬやま古墳群から構成される世界遺産です。

現在も続く三女神さんじょしんへの信仰

 高度な航海技術を持つ古代豪族・宗像氏が、"神宿る島"として航海の安全を祈った「沖ノ島」。島全体が信仰の対象で、厳しい上陸制限や島内で見聞きしたことは一切口外してはならない「不言様おいわずさま」などの禁忌によって、古代から大切に守られてきました。祭祀の場が巨岩の上から岩陰、岩から離れた平坦地へと移行したことを示す祭祀遺跡。そこには、神に捧げられた貴重な奉献品が、ほぼ手つかずの状態で残されていました。発見された約8万点の奉献品は、古代東アジアとの交流を示す物証として、全て国宝に指定されています。これらの奉献品は、宗像大社神宝館で見ることができます。

 記紀(古事記・日本書紀)によると、宗像大社に祀られる「宗像三女神」は、天照大神あまてらすおおみかみ須佐之男命すさのおのみこととの"うけい(占い)"によって生み出された姉妹神。沖津宮に「田心姫神たごりひめのかみ」、中津宮に「湍津姫神たぎつひめのかみ」、辺津宮に「市杵島姫神いちきしまひめのかみ」が鎮座し、現在も「道主貴みちぬしのむち(あらゆる道の最高神)」として人々の崇敬を集めています。




みあれ祭
 毎年10月1日、地元の漁師たちにより海上神幸が行われ、宗像三女神が本土にある宗像大社辺津宮に一堂に会します。



 現在、宗像三女神を祀る神社は全国に6000社以上ありますが、宗像大社がその総本社です。古代日本で生まれた祈りの文化は、ここ宗像を中心として全国へ、そして現代へと受け継がれています。

5周年を機に知る本遺産群の価値

 このように本遺産群は、古代の対外交流の舞台となった海とともに暮らしてきた人々の信仰心などによって守られてきました。世界遺産ガイダンス施設「海の道むなかた館」では展示や映像などを通してその価値を知ることができます。

 世界遺産登録5周年を機にあらためて本遺産群を訪れ、その価値を体感してみてはいかがでしょうか。

宗像大社沖津宮おきつみや

[沖ノ島・小屋島・御門柱・天狗岩]


 "神宿る島"沖ノ島。島全体がご神体で、一般の人は立ち入ることができません。島中腹の巨岩群周辺には、千年以上もほぼ手つかずの状態で守り伝えられてきた祭祀遺跡が残されています。古代以後も、島全体が宗像大社沖津宮の境内であり、現在も宗像大社の神職が交代で島に常駐し、毎朝、社殿で神事を行っています。


宗像大社中津宮なかつみや


 沖ノ島をはじめ、宗像三女神への信仰が篤い大島の人々の信仰の中心です。大島の最高峰・御嶽山みたけさん山頂の御嶽山祭祀遺跡を起源とし、麓の海に面した高台に本殿が造営されています。
 境内には「天の川」が流れ、その両端に牽牛けんぎゅう社・織女しょくじょ社があることから、国内における七夕祭発祥の地とも言われています。


宗像大社辺津宮へつみや


 宗像大社辺津宮は、九州本土に所在する宗像三女神信仰の拠点です。釣川沿いの旧入り海に突き出た丘陵上の下高宮祭祀遺跡を起源とし、その麓に社殿が造営されました。現在の本殿と拝殿は、ともに国の重要文化財です。下高宮祭祀遺跡の一部は高宮祭場として整備され、現在も社殿を用いない神事が行われています。


宗像大社沖津宮遙拝所ようはいしょ


 容易に近づくことのできない沖ノ島を遥拝(遥か遠くから拝むこと)するため、中津宮がある大島の北岸に設けられたのが宗像大社沖津宮遙拝所です。沖ノ島に向かって建てられており、晴天で空気が澄んだ日には、水平線上に浮かぶ沖ノ島をはっきりと望むことができます。


新原しんばる奴山ぬやま古墳群


 福津市の国道495号線沿いに点在する新原・奴山古墳群は、日本と大陸との海を越えた交流を司り、沖ノ島祭祀とその後の信仰を育んだ古代豪族・宗像氏の墳墓群です。前方後円墳5基、円墳35基、方墳1基の計41基が現存しています。これらの古墳群は、昔の入り海に面した台地上に築かれ、海とともに栄えた宗像氏が存在したことを物語ります。

"世界遺産のある街"宗像・福津を訪れよう!

 "世界遺産のある街" 宗像・福津には、海辺ならではのアクティビティや、海の幸・山の幸が楽しめる場所など、観光スポットが盛りだくさん。この夏の小旅行におすすめです!

本遺産群や地域の歴史をより深く!ガイダンス施設


A. 世界遺産ガイダンス施設 海の道むなかた館

大型スクリーンやシアターなどで沖ノ島を体感しながら、遺産群全体の価値を学べる施設です。勾玉や土笛作りなど子ども向け体験学習も開催しています。
〇開館時間/9:00~18:00
〇休館日/月曜(祝日の場合は翌平日)、8月4日臨時休館
〇入館料/無料
〇所在地/福岡県宗像市深田588
公式サイト


B. 宗像大社神宝館

沖ノ島の発掘調査で発見された国宝8万点のほか、古文書など宗像大社の歴史を伝える文化財などが展示されています。歴史好き必見の施設です。
〇開館時間/9:00~16:30(最終入館16:00)
〇休館日/年中無休
〇拝観料 (施設維持協力金)/一般800 円、高・大学生500円、小・中学生400円 
〇所在地/福岡県宗像市田島2331
公式サイト


C. 大島交流館

中津宮と沖津宮遙拝所を中心に、大島の歴史と文化を展示・解説する施設です。信仰を守ってきた大島の人たちの想いを伝える巨大3面スクリーンでの映像など、必見です。
〇開館時間/ 10:00~16:00
〇休館日/月曜(祝日の場合は翌平日)
〇入館料/無料
〇所在地/福岡県宗像市大島901-4
公式サイト


D. カメリアステージ歴史資料館

新原・奴山古墳群の本来の姿を再現したCG映像や古墳の出土品、古墳築造当時の推定模型の展示があります。
〇会館時間/10:00~20:00
〇休館日/火曜(祝日の場合は翌平日)および最終水曜
〇入館料/無料
〇所在地/福岡県福津市津屋崎1- 7-2
公式サイト

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宗像・福津巡りオリジナルプラン



※上記プランの時間は目安です。各施設の営業時間はホームページなどで必ずご確認ください。


〇世界遺産スマホガイドの公式サイトはこちら
〇周遊プラン検索はこちら

5周年記念事業

5周年記念サイト開設
 世界遺産登録5周年を記念した特設サイトを開設しました。記念イベントなどの情報が満載。ぜひご覧ください。

公開講座
 「海と人々の関わり」をテーマとして、世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群の価値について考える公開講座を開催。航海に関わる祭祀について、国内外の専門家が分かりやすく講演します。受講を希望される方は、ウェブサイトの専用フォームから講演7日前までにお申し込みください。なお、後日、講座の動画配信も実施します。受講費は無料です。

海と宝のクイズラリー
 世界遺産やガイダンス施設などを巡るクイズラリーを8月31日まで開催中。クイズに正解した人には特製グッズをプレゼント。詳細は5周年記念サイトから。

7月18日(海の日)沖ノ島スペシャル遊覧ツアー
 J R九州高速船クイーンビートルで行く特別ツアーが開催されました。日本文学研究者のロバート キャンベルさんや、女優の平祐奈さんが出演したトークセッションの様子は、後日、5周年記念サイトで公開します。

沖ノ島スペシャル遊覧ツアーに参加した
お二人からのメッセージ

※本メッセージは、読売新聞7月10日付朝刊に掲載されたものです。


日本文学研究者 早稲田大学特命教授 ロバート キャンベルさん

 私は日本文学が専門ですが、日本最古の歴史書・日本書紀にも登場する宗像大社は、日本の古代について知るのに重要な場所です。
 2019年に宗像・福津を巡り、船上からは遠くに沖ノ島を見ることができました。建物のない古代祭祀の場・高宮祭場を覆う木々の間から陽が差している美しい風景も印象的でした。そして、何より約1600年もの間、多くの人々が信仰を、精神的文化を継続させてきたことが素晴らしいと感じました。
 これからも、未来にこの遺産を伝えていっていただきたいと願うばかりです。


女優 平 祐奈さん

 沖ノ島スペシャル遊覧ツアーに参加させて頂きます、女優の平祐奈です。
 幼い頃からよく神社にお参りに行っていて、國學院大學では神道文化について学びました。
 ご縁を頂き宗像には何度も足を運んでいますが、宗像大社にお参りした時の神聖な空気や神々しいパワーにはいつも驚かされます。今回は、宗像大社の祈りの原点である「神宿る島」沖ノ島を目の当たりにできるということで、今からとても楽しみです。
 クイーンビートルに乗船されるみなさんと一緒に、世界遺産や沖ノ島、そして海の環境問題に関する知識を深めていきたいと思います。


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