新聞を読んでSNSで交流 九州産業大でプログラムの成果発表

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「KSU VISION DAY」が開催された「大楠アリーナ2020」(写真はいずれも九州産業大学広報課提供)

 九州産業大学(福岡市東区、略称KSU)が全学部の研究・教育成果を披露するイベント「KSU VISION DAY」が11月3、4日、同大体育館「大楠アリーナ2020」で開かれました。同大基礎教育センターと読売新聞西部本社が開発した「新聞とSNSを組み合わせた入学前プログラム」を紹介するブースには、受講者や運営を支えた学生アシスタントたちが集まり、思い出を語り合いました。

<KSU VISION DAY> 九州産業大学が地域振興や新商品開発に役立ててもらいたいと、文系・理学系・工学系・芸術系の全10学部の研究・教育成果を発表するイベント。今年が1回目。今年は、介護ロボットや新たな電子顕微鏡の開発など129のブースが設けられた。

「KSU VISION DAY」で紹介

 基礎教育センターは毎年1~2月、同大への推薦入学が決まった付属高校の3年生を対象に、新聞を活用したプログラムを実施しています。2021年には、伝統と最先端の融合を目指して、新聞を読んだ後、SNSで意見交換するプログラムを開発。受講者が、自宅に毎日届く朝刊を読むことで学習習慣を維持し、入学前に他の受講者と交流を深めることなどを目的にしています。


多くの来場者でにぎわった「KSU VISION DAY」の会場

 大楠アリーナに設けられた基礎教育センターのブースでは、入学前プログラムについて、▽受講者の入学半年後の除籍・退学はゼロだった▽受講者の大学での成績は一般入試入学者と比較して遜色ないレベルになった――といった追跡調査の結果が紹介されていました。

「自信と達成感」 「社会への関心」

 11月4日、ブースに集まったのは21年に受講した佐古淑乃さん(生命科学部2年)、22年に学生アシスタントして受講者にアドバイスした竹中悠華さん(地域共創学部4年)と春野うららさん(国際文化学部3年)の3人です。

 佐古さんは「記事について投稿した後、大学の先生や新聞社の講師、学生アシスタントの先輩から返信があると、うれしくて自信になりました。毎朝の投稿は午前9時までと決まっていたため、午前6時には起きて新聞を読む習慣がつきました。大変でしたが、プログラム終了時には、やり遂げたという達成感がありました」と振り返りました。


新聞とSNSを組み合わせた入学前教育の成果をまとめた基礎教育センターのブース

 竹中さんは、投稿に対する返信が少ない受講者にメッセージを送り、励ましていました。竹中さんは「高校生ならではの意見に接して、多様な視点の大切さを再認識しました。私自身も新聞を読むようになり、社会への関心が強まりました」といいます。春野さんは「受講者の意見を否定しない、と決めて返信していました。相手を尊重しながら、改善できるポイントをうまくアドバイスするにはどうすればいいか、とずっと悩み続けました」と振り返りました。そして3人は「23年のプログラムには、学生アシスタントとしてぜひ参加したい」と笑顔を見せていました。


九州産業大学の全景


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