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記事 INDEX
- #おもちかえりなさい
- 相次ぎサービス登場
- 家事の負担も軽減
新型コロナウイルスの感染拡大で苦境に立たされている飲食業界。休業を余儀なくされる店舗も多い中、広がりをみせているのが「テイクアウト(持ち帰り)」です。いわゆる「3密」を避けつつ飲食店を応援する取り組みを探りました。
#おもちかえりなさい
ツイッターやインスタグラムには、おいしそうなテイクアウトメニューの写真に、「#おもちかえりなさい」の一言を添えた投稿が目立つようになりました。
企画したのは、福岡市・天神エリアの飲食店情報など紹介するウェブメディア「天神サイト」。SNSを通じた飲食店の応援キャンペーンとして、4月1日に始めました。
【お願い】天神のおすすめテイクアウトを #おもちかえりなさい をつけて投稿ください?お持ち帰りグルメのアーカイブで、微力ながら苦しい状況の飲食店を応援したいと思っています。抽選で1名に飲食チケット(使用開始日未定)をプレゼント?#おかえりなさいと言われる日までおもちかえりなさい pic.twitter.com/4VrFtRep5c
— 天神サイト (@tenjinsite) April 1, 2020
天神サイトを運営する「ラブエフエム国際放送」(福岡市)のスタッフで、「#おもちかえりなさい」を企画した下田浩之さんは「天神サイトはご当地の飲食店に支えられてきました。新型コロナが収まって『おかえり』と言えるようになるまで続けたい」と話します。
フェイスブックでも
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため在宅で仕事をしている記者も、近所でテイクアウトを始めた飲食店に足を運んでみました。
福岡市早良区の「ビオワルン藤崎店」。緊急事態宣言後、ランチの客足は8割ほど減ったそうです。オーナーの小林克枝さんは「経営にはかなりの痛手。テイクアウトが少しでも売り上げにつながれば」と苦しい胸の内を明かしてくれました。
テイクアウト可能な店舗は、フェイスブックの「<福岡版>コロナウイルスに負けずに頑張る飲食店を応援する!」で検索。フェイスブックを開設した福岡市のフリーライター・寺脇あゆ子さんによると、掲載店は400店を超え、リストは今も更新され続けています。利用者の心構えとして、「わざわざ遠くに行くのではなく、感染拡大防止を意識して近所の店を利用してほしい」とのことです。
応援サービスが続々登場
福岡県内の飲食店を応援するテイクアウト系のオンラインサービスを探してみると、こんなにも見つかりました。
テイクアウト可能な店舗を地図上に表示するなど、ウェブならではのサービスが魅力です。テイクアウトを始める店は増えており、情報が更新されていくのも、利用者にとって便利です。
家事の負担も軽減!
いくつかお弁当をテイクアウトして、妻と小学校が休校になっている息子と3人でテーブルを囲みました。妻は「昼食を作らないだけでもかなり楽」と喜んでいました。妻は毎日3食の献立を考えるのに、ほとほと困っていて「明日、何食べたい?」が口癖のようになっていました。
ビオワルン藤崎店の小林さんも言っていました。「ストレスがたまる生活でお弁当が彩りになれば。私たちも今は前だけ向いて、やれることをやるだけです」