エレベーターで「離れて立ちたくなる」仕掛け 西日本工業大の学生が考案

フロアシートを企画した梶谷克彦教授のゼミ生

記事 INDEX

  • 西日本工業大の学生たちが考案
  • トリックアートで「密」を回避
  • 大学で「みんなと学びたい」

 西日本工業大学デザイン学部の学生が、新型コロナウイルスの感染防止につなげようと、「ソーシャル・ディスタンス(社会的距離)」を啓発するエレベーターのフロアシートを製作しています。今後、小倉キャンパス(北九州市小倉北区)のエレベーターに設置する予定で、学生への注意喚起に一役買いそうです。


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トリックアートで社会的距離を促す


エレベーターに試験的に設置したフロアシート


 フロアシートを企画したのは、ゼミで地域課題の解決を学んでいる城下太一さんら3年の学生6人。指導する梶谷克彦教授が「コロナ禍」をテーマに、学生に与えた課題でした。

 学生たちは、オンラインから通常の対面による講義に移行する際、自分たちが通う校舎の感染防止策として、トリックアートの手法を用いたシートを考案。定員が最大4人に制限された大学のエレベーターで、利用者が床面に描かれた穴を思わず避け、四隅に分散する仕掛けを考えました。


エレベーターの四隅に立つようにデザインされている

大学で「みんなと学びたい」

 新型コロナによって遠隔講義を余儀なくされ、オンラインで議論を重ねたそうです。7月に対面の講義を再開してからも、6人全員が顔を合わせたのは数回しかありませんでした。

 城下さんは「文字による注意喚起は伝わりにくい。トリックアートを使うことで感覚的にルールを理解してもらえます」と自作のフロアシートを紹介。森永麻那美さんは「オンライン講義はみんなに会えないので嫌。これからは遠隔でできなかった分も学びたいです」と話しました。

 梶谷教授は「身近な課題に着目して、学生らしい解決策を提示してくれました」と若いアイデアを評価。フロアシートは9月下旬、身体障害者用を除く2基のエレベーターに設置するそうです。


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