夜景ばっちこい! 報道カメラマンが教える構図のマジック【後編】

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  • ときには粘りも必要
  • 北九州の工場夜景
  • 小倉城は身近な映えスポット

 前編では高塔山から若戸大橋のたもとまで撮影してきました。後編は北九州市の中心街へと移動しながら撮影していきます。街なかにも魅力的な夜景スポットがあるようですよ。


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ホームの人、50センチこっちに来てくれないかなぁ

 次に訪れたのは、JR九州工大前駅の歩道橋。さっきまで近かった若戸大橋が遠くに見えます。歩道橋の下は線路と都市高速道路が走り、電車と車が行き交います。

 三脚を立てて撮影を始めた大野カメラマンでしたが、「うーん、ダメかぁ」と初めての弱気な言葉が出ました。歩道橋は通行人に加えて、下を通る電車や車の振動で小刻みに揺れていました。写真がブレて、思ったように撮れないようです。無念のギブアップか。「じゃあ、次に行きますか」と、大野カメラマンに声をかけたのですが、大野カメラマンは何かを見つけ、急に撮影を再開しました。15分ほど粘りました。「ホームの人、もう50センチこっちに来てくれないかなぁ」。独り言も出ます。撮影した写真がこれです。


通過列車が走るホームに人がたたずむ = 2019年5月7日、大野博昭撮影

 大野カメラマンも納得の1枚でした。でも、50センチの真意とは。聞くと、ホームに立っている人の頭に柱の影が重なっていると。「50センチ手前に来てくれれば、影から出たのに」と悔しそうに言います。あまりの細かさに「すみません。その差、分かりません」と口にしそうになりましたが、思いとどまりました。歩道橋からはほかにもこんな写真が撮れました。


撮れないと言いながらもちゃんと撮れてます = 2019年5月7日、大野博昭撮影


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