戸畑祇園大山笠、メインの「競演会」は一転中止へ コロナ拡大を懸念 

 ユネスコ(国連教育・科学・文化機関)の無形文化遺産「戸畑祇園大山笠」の振興会(北九州市)は、新型コロナウイルスの影響で2年連続中止となり、7月に3年ぶりに実施予定だったメイン行事「大山笠競演会」を取りやめる方針を固めた。新型コロナウイルス感染拡大への懸念が理由という。6月18日に開催予定の総会で正式決定する。

 振興会事務局によると、4月の総会では、感染状況が落ち着いてきていたことから、対策を講じた上での実施を全会一致で決定。しかし、競演会では担ぎ手のマスク着用や十分な距離の確保が困難なため、その後に関係者らから感染を不安視する声が相次いだ。これを受けて5月31日に役員会を開き、競演会を中止する方針に転じたという。

 各地区で行われる神事や地域の巡行などは、各大山笠で実施の可否を判断するという。


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