大刀洗のクラフトビールが完成 あまおう、コーンの2種

大刀洗町産のイチゴとトウモロコシを使ったビール

 福岡県大刀洗町産のイチゴとトウモロコシを使ったクラフトビール「タチアライエール」が完成し、製造に協力したキリンビール福岡工場(朝倉市)の併設レストランで6月11日、お披露目式が開かれた。

 町の地域おこし協力隊員、加藤歩弓(あゆみ)さんが、規格外で廃棄される農産物を活用し、新型コロナウイルスの影響を受ける農家などを支援しようと、昨年夏に開発プロジェクトを企画。地元の女性農業者らと話し合い、イチゴのあまおうと、トウモロコシを使った2種類のビールを作ることにした。

 クラウドファンディングで資金を募ったところ、全国から約85万円が寄せられた。キリンビール福岡工場から町産の麦芽を提供してもらい、徳島県阿南市のクラフトビール醸造所に製造を依頼した。


完成を祝って乾杯をする中山町長(右)、加藤さん(左)ら

 あまおうのビールは、イチゴの色と香りを生かし、苦みを抑えた味わい。トウモロコシを使ったビールは深いコクとキレが特徴だ。330ミリ・リットル入りで税込み700円。各500本を製造し、同町の宮崎酒店やイベント会場などで販売する。

 お披露目式には、中山哲志町長や同工場の高橋伸夫工場長らが出席し、乾杯で完成を祝った。中山町長は「町の品質の良い農産物を多くの人に知ってもらい、地域の誇りにもつながる」と期待を寄せた。加藤さんは「多くの人の思いが詰まったビールで、町の魅力を発信したい」と話した。


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