糸島半島と博多・天神を結ぶ直行バス 昭和自動車が7月21日から 

 昭和自動車(佐賀県唐津市)は7月21日から、福岡市の博多や天神から糸島半島の北崎・二見ヶ浦地区への直行高速バス「ウエストコーストライナー」を運行する。観光スポットが集まる同地区への直行便は初めてで、同社や市は、観光客の利便性向上や交通混雑の緩和につなげたい考えだ。

 糸島半島には、同市西区や福岡県糸島市にまたがる北崎・二見ヶ浦地区を中心に海岸線の美しい景観を生かした撮影スポットやカフェなどが集まっており、近年観光地としての人気が高まっている。

 同社によると、同地区を訪れるための公共交通機関は現在、同社がJR九大学研都市駅(福岡市西区)から運行している路線バス「西の浦線」のみ。3月の乗車人数は、過去最多の約1万9400人に上った。

 ただ、大学生らが春休みや夏休みに入る期間には、自家用車での来訪が増加。駐車場の空きを待つ車列ができるなど交通渋滞が問題となっている。緩和を求める声が地元住民から上がっていたため、直行便を設けたという。

 ウエストコーストライナーは、博多バスターミナルと、福岡市西区の伊都営業所を結ぶ。同市中心部の天神を経由し、糸島半島では海づり公園や二見ヶ浦などに止まる。1日6往復で、博多―二見ヶ浦間の運賃は片道1150円。市地下鉄とJR、路線バスを乗り継ぐ従来の運賃より110円安くなる。

 同社の担当者は「新路線開設で、既存の路線バス車内の混雑やマイカー利用による沿線の交通混雑の緩和を目指したい」としている。


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