工藤会跡地の福祉拠点「希望のまち」 北九州市が支援へ
NPO法人「抱樸(ほうぼく)」(北九州市)が特定危険指定暴力団工藤会の旧本部事務所跡地(同市小倉北区)で進める福祉拠点「希望のまち」の整備事業について、北九州市は5日、財政支援を行う方針を明らかにした。クラウドファンディング(CF)やふるさと納税、地方創生交付金の活用などを検討するという。
財政支援の方針は、この日に市役所で行われた「希望のまち」の進捗(しんちょく)報告会で、北橋健治市長が同法人の奥田知志理事長に説明した。
同法人は「希望のまち」について、2024年10月の開所を目指している。整備事業費は10億円の予定だが、現時点で約2億円が不足しているという。
報告会で奥田理事長らは、模型を使って「希望のまち」の建築イメージなどを説明。北橋市長は「ぜひ計画を実現していただきたい。財政的支援を行い、オール北九州で汗をかかせてほしい」と述べた。
同法人は8月までに市に事業計画を提出する方針で、市はその後、具体的な支援内容を検討する。