「パピオ」再開を後押し 改修費のクラウドファンディング開始
老朽化に伴い、昨年7月から休館している福岡市博多区のスケートリンク「パピオアイスアリーナ」について、再開を後押ししようと、福岡県スケート連盟などは7月12日、クラウドファンディング(CF)を始めた。約5億円に上るとされる改修費に充てるため、目標額を1億円に設定した。
パピオは市内唯一の通年型スケートリンクで、休館前は年間約18万人が利用し、うち3割強をアイスホッケーやスケートなど競技団体の選手が占めた。休館で選手たちは、リンクがある飯塚市や久留米市に通っている。
同連盟の福留富枝理事長は同日の記者会見で、競技をあきらめたり、県外に拠点を移したりした選手が数十人いることを明かし、「子どもたち、選手たちの笑顔が戻るよう支援をお願いしたい」と訴えた。
寄付は5000円~10万円の4コースで、9月30日まで募集し、施設を運営する西部ガス都市開発に寄付する。特設サイトで、プロフィギュアスケーターの鈴木明子さんらのメッセージも公開している。