筥崎宮の「放生会」3年ぶりに露店 福岡市

露店が並び、にぎわいを見せる筥崎宮の放生会(2016年撮影)

 例年9月12~18日にある秋の大祭「放生会(ほうじょうや)」について、福岡市東区の筥崎宮(はこざきぐう)は7月19日、参道などでの露店出店と、稚児行列や舞台などの行事が3年ぶりに実施されると発表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2020、21年は神職による神事のみとしていた。

 筥崎宮によると、放生会は例年、約500の露店が軒を連ね、100万人の人出が見込まれる。今年はコロナ対策として、舞台の規模を縮小するとともに、参拝者には長時間の滞在を避けるよう求め、分散参拝を呼びかける。

 市内では5月に博多どんたく港まつりのパレードが、今月には博多祇園山笠の舁(か)き山笠(やま)行事がそれぞれ3年ぶりに開催された。

 筥崎宮の後藤学権禰宜(ごんねぎ)は「コロナ禍で不安な状況が続く中、放生会を楽しみにしている人のためにも、どんたくや山笠のように例年に近い形で開くことにした。多くの人の気持ちを明るくできればうれしい」と話している。


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