福岡県は8月10日、今月の日祝日やお盆期間(13~15日)中、医療機関245か所で新型コロナウイルスの診療・検査が受けられると発表した。開設数が7月の休日と比べ3倍以上になったことで、発熱外来の逼迫(ひっぱく)を解消し、医療提供体制の強化を目指す。
県は、コロナの感染拡大を受け、診療・検査を行う医療機関に今月の日祝日なども開設するよう協力を依頼。要請に応じた医療機関には、1日当たり2万5000円~13万円の協力金を給付することにしていた。この結果、休日なども利用できる医療機関は7月末現在、73か所だったが、10日現在で245か所まで増加した。
受診できる医療機関の一覧は県のホームページで公開している。
一方、県は40歳未満で基礎疾患がないなど重症化リスクの低い人には、無料配布する抗原定性検査キットを利用するよう呼びかけている。
服部知事は「発熱外来では、子どもや高齢者の診察が受けづらい状況が生じている。キットで陽性となった場合、健康観察も受けられるので、ぜひ活用してほしい」と話している。