「土曜夜市」復活へ 二日市で10月15日 CFも実施

ポスターと募金箱を手に、土曜夜市復活をPRする東さん(左)と井村さん

 福岡県筑紫野市の中心市街地・二日市地区の夏を彩る風物詩だった「土曜夜市」を約15年ぶりに復活させようと、市民有志らでつくる実行委員会が、10月15日の地元商店街開催に向けて準備を進めている。関係者は「昔のままのにぎやかな祭りにして、子どもたちの思い出にしたい」と張り切っている。

市制50周年で復活!

 実行委によると、土曜夜市は1972年に始まり、夏休み期間中の毎週土曜日の夜、二日市中央通り商店街で開かれていた。ちょうちんなどで華やかに飾り付けられた通りは、歩行者天国となり、金魚すくいや、たこ焼きなどの露店が出て、特設ステージでは音楽ショーなどが行われた。70~80年代には市内外から大勢の人が集まったという。

 しかし、90~2000年代に相次いだ郊外への大型店出店の影響などで、中心市街地の客足は遠のき、商店街の店舗は減少。土曜夜市も規模が縮小され、07年頃に開催されなくなった。

 復活開催は、今年の市制施行50周年に合わせ、地元でまちづくりに取り組むNPO法人「ほっと二日市」や、二日市中央通り商店街が中心となって企画した。両団体や実行委のメンバーは、子どもの頃に土曜夜市を体験した世代が多く、「土曜夜市は夏休み最大のイベントだった。あの頃の二日市のにぎわいを再現したい」と意気込む。

9月末までCF実施

 当日は午後4~9時、商店街を歩行者天国にする。商店街の店舗で特売があるほか、射的や焼きそばなどの露店、野菜販売など約30の出店を予定している。プロや地元の愛好家らが歌やダンスなどを披露するステージも設置する計画だ。

 ほっと二日市の理事長で実行委員長の東徹太郎さん(56)は「二日市の街が再び元気になって、来年も継続できるように盛り上げていく」と強調。同商店街の代表理事の井村達也さん(61)は「お客さんに喜んでもらって『楽しかった』『またやってね』といわれる夜市にしたい」と意欲を見せる。

 実行委は、復活開催への支援をクラウドファンディング(CF)と、商店街の各店舗に募金箱を設置して呼びかけている。CFは9月末まで、募金箱の設置は10月上旬まで行う予定。問い合わせは、ほっと二日市(092-986-0289)へ。


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