珍しい菓子器ずらり 飯塚市・旧伝右衛門邸で企画展

会場に並ぶボンボニエール

 長崎街道沿いで発展した菓子文化にまつわる品々を紹介する企画展「長崎街道 シュガーロード~炭鉱王も愛したお菓子~」が10月6日、福岡県飯塚市幸袋の旧伊藤伝右衛門邸で始まった。欧州や国内で使われた菓子器「ボンボニエール」など約170点が展示されている。

 ボンボニエールは飯塚市の収集家が企画展のために提供。約30年にわたり、イタリアやフランス、インドなどを旅した際に集めたという。ガラスや陶器、金属製など様々で、いずれも華やかな装飾が施されている。中でも目を引くのは、1981年に英国のチャールズ国王がダイアナ元妃と結婚した際の記念品とされる純銀製(直径約5センチ)だ。このほか、菓子店で使われた道具なども並ぶ。

 企画展をコーディネートした市観光アドバイザーの瀬下麻美子さんは「珍しい品々ばかり。多くの人に見ていただきたい」と話している。

南蛮菓子に関する講演も

 9日午後1時からは、長崎県平戸市の松浦史料博物館の岡山芳治館長が講演。日本に南蛮菓子が伝わり、広まった経緯などを話す。聴講無料(入館料は必要)。定員は25人(申し込み先着順)。

 企画展は11月23日まで(午前9時半~午後5時、期間中無休)。入館料は大人310円、小中学生100円。問い合わせは飯塚観光協会(0948-22-3511)へ。


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