アウトレットや商店街をEVで結ぶ 八幡東区で実証運行

スペースワールド駅前を出発するAPM(右)とEVバス

 電気自動車(EV)の実証運行が10月8日、北九州市八幡東区の東田地区で始まった。市内の公益財団法人・北九州産業学術推進機構などが取り組むプロジェクトで、将来的には事業化を目指す。

 地区では今年4月、大型商業施設「ジ アウトレット北九州」と市科学館「スペースLABO(ラボ)」が相次いで開業。増加する来訪者の回遊性を高めようと企画された。

 実証運行では、EVバス1台と、東京五輪・パラリンピックの選手輸送でも活躍した乗客5人乗りのEV「APM」2台を使用する。EVバスは、スペースワールド駅前を起点に50分間隔で出発し、いのちのたび博物館などを経由してアウトレットまでを結ぶ。

 小型で乗り降りしやすいAPMは、2台のうち1号車が枝光本町商店街、2号車は同駅前を起点に各20分間隔で運行。1号車は科学館やアウトレットまでを結び、2号車は科学館などを経てイオンモール八幡東に到着する。

 この日、同駅前でEVの出発を見送った機構の畑間大一郎・自動車産業推進部長は、「東田地区に行くと新しい技術に出会え、わくわくすると思ってもらえるような取り組みを進めていきたい」と話した。

 実証運行は11月6日までで、時間は午前10時~午後5時。運賃無料。ルートや待ち時間などは、ポータルサイト「東田モビリティー」で確認できる。


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