県営筑後広域公園に新モニュメント完成 隈研吾氏が協力

エントランスエリアの「ワンヘルス・カーボンゲート」

 日本を代表する建築家・隈研吾氏が設計に協力したモニュメントが、福岡県筑後市の県営筑後広域公園に完成し、10月16日、服部誠太郎知事らが参加して記念式典が開かれた。

 隈氏が設計に協力したのは、エントランスエリアの「ワンヘルス・カーボンゲート」と体験エリアの「カーボンハット」。エントランスエリアには、博多人形師の中村信喬さんによる竜をかたどった石像「石龍(せきりゅう)」も設置された。伊東順二・東京芸術大特任教授が全体を監修した。事業費は3億4000万円。

「新しい世界構築のシンボルに」

 このうち、「ワンヘルス・カーボンゲート」は、炭素繊維で作られた二重らせん構造の白色のリング状のもので、高さ7メートル、幅9.5メートル。「人と動物の健康と環境の健全性は一つ」というワンヘルスの理念の下で、温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」の世界実現への期待を込めたという。

 式典で、オンラインであいさつした隈氏は「環境に優しいモニュメント。新しい世界構築のシンボルとして愛され続けることを願います」と述べた。


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