「希望のまち」支援へ北九州市がクラウドファンディング

旧工藤会本部跡で「抱樸」が計画

 NPO法人「抱樸(ほうぼく)」(北九州市)が、特定危険指定暴力団工藤会の旧本部事務所跡地(同市小倉北区)に整備を計画している福祉拠点「希望のまち」について、北九州市は11月1日、財政支援のためのクラウドファンディング(CF)を始めた。3000万円を目標に、来年1月29日まで寄付を受け付ける。

 希望のまちは、抱樸を中心とする推進協議会が2024年の開設を目指す4階建ての施設。1、2階に子ども食堂や交流スペース、3、4階に生活困窮者らが利用できる「救護施設」を整備する計画となっている。

市長「SDGsの理念を形に」

 建築事業費は10億円が見込まれ、うち1、2階部分の整備に必要な約3億円の一部を市が財政支援することにした。寄付金は市の基金に積み立て、今後実施予定の企業版ふるさと納税で集めた資金なども活用し、事業の進捗(しんちょく)に応じて財政支援するという。

 北橋健治市長は1日の定例記者会見で、「SDGs(持続可能な開発目標)の理念を形にするプロジェクトの実現に向けて、オール北九州で頑張りたい」と述べた。CFは、ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」で受け付けている。


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