旦過火災跡地にプレハブ4棟 来春の営業開始を目指す

 北九州市は11月17日、同市小倉北区の旦過(たんが)市場付近で2度起きた大規模火災の跡地に整備する仮設店舗について、概要を発表した。計画では、被災店舗などが入居できるプレハブ4棟(最大26区画分)を市場に隣接する新旦過地区の跡地に設置。費用は約2億5000万円で、早ければ来年4月の営業開始を目指す。


新旦過地区に整備される仮設店舗の配置のイメージ(画像はいずれも北九州市提供)

 市によると、更地になっている火災跡地のうち、約1100平方メートルに仮設店舗を整備。鉄板などの不燃材料を使った軽量鉄骨平屋で、1区画あたり約16平方メートルを予定している。市が火災前から進める旦過市場の再整備事業の推進が目的で、費用には同事業の予算を充てるという。

 入居対象は、同事業の工事に伴い一時的に移転を必要とする店舗と、事業区域内にある被災店舗。市の意向調査では、17日時点で、対象となる40店舗中13店舗が入居を希望し、10店舗が検討中という。


仮設店舗のイメージ

 市は12月中に地権者と土地の賃借契約を結ぶ方針で、来年3月末までに仮設店舗の設置を終える計画。設置期間は3年程度を想定しているという。

 北橋健治市長はこの日の定例記者会見で、「安全安心で魅力あふれる旦過市場に発展していくため、スピード感を持って取り組む」と述べた。


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