太宰府市など福岡県内の2市1町にまたがる「県立四王寺県民の森」に、ワンヘルスの理念を学べる「ワンヘルスの森ミュージアム」が開設された。
県民の森は太宰府、大野城市、宇美町にまたがり、面積は342ヘクタール。散策路やキャンプ施設、遊具があり、年間約20万人が訪れる。
人と動物、環境の健康を一体的に考える「ワンヘルス」の理念を伝えるため、従来あった学習展示館を大幅に刷新し、ミュージアムとして整備。センダンなどの木板を床に使用し、県民の森に生息する動物や野鳥を紹介、樹木の標本も展示している。森林浴による健康増進効果などを学べるパネル展示もある。
来年1月からはガイドによる森林浴の体験ツアーも始め、「ワンヘルスの森 四王寺」として整備していく。県林業振興課の加藤ちづる係長は「福岡都市圏から20~30分で豊かな自然に触れられる。ぜひ多くの方に来てもらいたい」と話している。
ミュージアムは入場無料で、開館時間は午前9時から午後6時(10~3月は午後5時まで)。月曜と年末年始は休館する。