「健さんグッズ」収益金を旦過市場復興に寄付 小倉縞縞

 2度の大規模火災に見舞われた旦過(たんが)市場(北九州市小倉北区)の復興を応援しようと、北九州市の伝統工芸・小倉織を生産している「小倉縞縞(しましま)」(同区)は12月20日、同市にゆかりがある俳優高倉健さん(2014年死去)の言葉をあしらった支援グッズの販売利益300万円を、被災店舗や関係団体の代表らでつくる「旦過地区復旧対策会議」に寄付した。


吉田会長(右)に支援金の目録を手渡す築城さん


 支援グッズは、高倉さんが映画の過酷な撮影に臨む時に心に刻んでいたという「負けるか この野郎」の言葉と、高倉さんの顔などをデザインしたもので、ハンカチやTシャツ、前掛けなど6点を製作。8月19日の販売開始から12月20日までに計約3000点が売れたという。


 この日は、同社専務の築城弥央さん(42)が同市場の事務局を訪れ、対策会議の吉田和直会長に目録を手渡した。同社は支援グッズの前掛け100枚を市場の店主らに贈っており、吉田会長は「本当にありがたく、グッズによって被災者も力が出た。支援金は復旧復興に使わせていただく」と感謝。築城さんは「県外にも支援の輪が広がった。地元のブランドとしてこれからも旦過の人々に寄り添いたい」と語った。


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