大川市・清力美術館で若手作品展 1月7日~2月26日

 大川市立清力美術館(福岡県)は、若手作家を紹介する「未来への視点」シリーズとして、これまで5回にわたって開催した企画展の歩みを振り返る「未来への視点vol.1」展を1月7日から開く。2月26日まで。

 同館の前身は、1908年に清力酒造の事務所として建てられた洋館。社主の中村綱次は、主賓室に飾る油彩画の制作を画家の青木繁に依頼したことを機に多くの画家と交流を深め、作品を収集した。「未来への視点」シリーズは、こうした若い作家を育んできた歴史に基づいて企画し、2017年から開催している。


若手作家の個性豊かな作品が並ぶ会場

 出展するのはいずれも現代美術作家で、過去の同シリーズで作品が紹介された長崎市の塩月悠さん(長崎純心大准教授)、筑紫野市の山下耕平さん、佐賀市の八頭司(やとうじ)昂さん(佐賀大教務補佐員)、福岡市の中原未央さん(九州産業大非常勤講師)、古賀市の浦川大志さん、名もなき実昌さん。油彩画やインスタレーションなど約70点を展示する。

 弥永隆広館長は「各作家がコラボした『個展の集合体』として、刺激的で充実したアートの世界を堪能してほしい」と話している。

 初日は午前10時半から、開会式と作家による作品解説を行う。2月5日午後2時からは藤本真帆・県立美術館学芸員と作家によるギャラリートークがあり、定員30人で事前予約が必要。

 観覧料500円、中学生以下と障害者手帳を持っている人は無料。月曜休館(祝日の場合は翌日)。問い合わせやギャラリートークの予約は同館(0944-86-6700)へ。


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