冷水をかぶって火災よけ 大牟田で奇祭「臼かぶり」開催

 臼に入った冷水をかぶり、火災よけを祈願する奇祭「臼かぶり」が1月9日夜、福岡県大牟田市三池の三池本町祇園宮で行われた。

 宿場町だった三池地区は火事が多く、1868年(明治元年)には80戸を焼く大火に見舞われた。祭りは、地区の氏子たちが家々の門前にあった臼やバケツの水をかぶって巡ったのが始まりとされる。一時途絶えたが、1983年に祇園宮で行う形で復活した。

 20~62歳の22人が白装束姿で登場。臼は最も重いもので78キロあり、参加者は水が入った臼に頭を入れて持ち上げ、周囲からの水を浴びながら豪快に後ろへ放り投げた。小学生20人は、バケツの水を頭からかぶる「水かぶり」に挑戦した。

 今年が年男の市立羽山台小5年、矢野雅明君は「バケツの水を全部かぶることができ、気持ち良かった。良い1年になりそう」と話した。


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