LINEで学習支援 福岡のNPOが無料で質問に回答

 若者の居場所づくりに取り組む福岡市のNPO法人が、LINEを使った無料の学習支援を行っている。勉強を通じた交流を続ける中で、困りごとを抱えている子どもたちの支援につなげたり、相談に応じたりしたい考えだ。


学習上の疑問に答える無料サービスを行う画面


 学習支援は、NPO法人「SFD21JAPAN」が行い、ボランティアの講師陣が寄せられた質問の一つ一つに文章で回答を返信している。


 事業は休眠預金を活用して実施されており、休眠預金の資金分配団体に選定されたNPO法人「いるか」から助成を受けている。小学生~高校生が対象だが、本名を聞くことはない。「かけ算の7の段と8の段が覚えられない」という学習上の質問や、「クリスマスツリーを飾る意味はあるの」といった身の回りの疑問が文章や写真などで寄せられるという。

 学習支援は昨年9月から開始し、3か月で70人以上が利用したという。SFDの小野本道治理事長は「誰でも気軽に利用できる。周囲に尋ねられる人がいない子も相談してほしい」と話している。

 LINEで公式アカウント「SFD+i」を友達登録すれば利用できる。


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