ロシナンテス理事長の川原医師が九州大客員教授に

 九州大は1月12日、アフリカ・スーダンで医療支援をしているNPO法人「ロシナンテス」(北九州市)理事長で、医師の川原尚行さん(57)が客員教授に就任したと発表した。任期は2026年9月までの約4年間で、アフリカの大学との連携推進に加え、デジタル技術で病気の診断や健康管理などを行う「デジタルヘルス」分野の研究にも協力していくという。


石橋達朗学長から客員教授の辞令を受け取った川原さん(左)(ロシナンテス提供)

アフリカの大学と連携目指す

 川原さんは、北九州市出身。九大医学部を経て、外科医として九大病院などに勤務し、1998年に外務省に入省した。タンザニアやスーダンの日本大使館で医務官を務めた後、2005年に外務省を退職し、スーダンで医療活動を始めた。06年にはロシナンテスを設立し、同国などで巡回診療などの活動を続けている。

 九州大は、これまでも医学部でアフリカの医師の研修を受け入れるなど、川原さんの活動を評価し、支援を続けてきた。こうした経緯から客員教授への任命を決めたという。

 就任を受けて、川原さんは「母校の客員教授を拝命できたことを大変光栄に思う。アフリカの大学との共同研究など積極的な連携を目指し、九州大の一助となれるよう努めたい」とのコメントを発表した。


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