希少な青大豆キヨミドリで「嘉麻ひすい納豆」を開発

2023.01.19

赤間市長(中央)に「嘉麻ひすい納豆」の開発・販売を報告した有田社長(右)と辻田社長

 福岡県嘉麻市山野の市民会社「かま」が、地元で栽培した希少な青大豆「キヨミドリ」を材料にした「嘉麻ひすい納豆」を開発した。1パック540円(税込み)と高額ながら、富裕層などを中心に人気となっており、1月18日には有田栄公社長らが市役所を訪れてPRした。

風味豊か 海外も視野

 「かま」は市民が出資する株式会社で、地方創生の実践を目的に2017年に設立された。香りや甘みが豊かなキヨミドリを使った食品開発を進めており、これまでに生枝豆、豆腐を発売。今回の「嘉麻ひすい納豆」は第3弾として約5年をかけて完成させた。付属のタレは無着色・無香料でアミノ酸を含まないため、キヨミドリの風味を損なわないという。製造は宮城県内の工場で行っている。

 発売したのは昨年12月。飯塚市の複合型ファーマーズマーケット「カホテラス」に並べたところ、富裕層や健康志向の人たちを中心に好評で順調に売れた。このため、今月に入って化粧箱入りの6パックセット(税込み5400円)も用意し、オンライン販売も始めた。


贈答用として化粧箱入りでも販売

 キヨミドリは嘉麻市の遠賀川沿いの畑約1万5000平方メートルで、地元の会社「嘉麻ふれあいファーム」が栽培。辻田光之社長によると、種の価格は一般的な大豆の約2~3倍と高いうえ、栽培が難しく収量も少ないため、栽培する農家はあまりないという。

 辻田社長とともに市役所を訪問した有田社長は、赤間幸弘市長に化粧箱入りを贈呈。「知名度は上がっている。日本食ブームにもあやかり、年内にも海外に売り込みたい」と述べた。赤間市長は「ヒット商品を生み出してほしい」とエールを送った。商品に関する問い合わせは「かま」(0948-42-1777)へ。


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