福岡市が「デジタル目安箱」開設 面倒な手続きを改善へ

2023.01.27

 福岡市は、窓口訪問や書類の提出など市民や事業者が不便に感じているアナログな行政手続きに関する情報を寄せてもらう「デジタル改善目安箱」を開設した。デジタル技術を活用して行政手続きの効率化を図る「デジタルトランスフォーメーション(DX)」に市民の意見を反映させるのが狙い。

 市は2021年6月に行政手続きのオンライン化を推進する条例を制定し、手続きの見直しを進めてきた。市DX戦略部によると、市の行政手続きは約2000種類あり、同年度に受け付けた手続き1208万件のうち、86%に当たる1041万件がオンラインで可能だった。

 高島宗一郎市長は「建築、土木関係や受け付け頻度の少ない手続きなど、改善すべきところが捕捉できていない部分もあり、利用者側の意見を聞きたい」としている。市は2月中旬までに寄せられた情報をとりまとめ、対応方針と合わせて公表する方針だ。


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