福岡市は、縁結びの意味を持つ市の伝統工芸品「博多水引」などのデザイン入りの婚姻届をつづった冊子を作成した。市が独自デザインの記念用婚姻届を配布するのは初めてで、区役所や出張所などで配布している。
冊子はA3判の3枚1組となっており、提出用の婚姻届に記入すると、記念用の控えに複写されるようになっている。控えには、縁結びの意味がある博多水引のほか、博多織、博多はじき、博多人形などがデザインされている。夫婦がお互いに向けたメッセージを書く欄や記念写真を貼るスペースもある。
市戸籍住民課によると、1万9200部作成し、今月から各区役所や出張所、市内の証明サービスコーナーで配布している。デザインや印刷にかかる費用は、協賛企業6社からの寄付で賄った。
2021年度、市には9472件の婚姻届が提出された。同課は「新しい門出をお祝いし、福岡市の魅力を知ってもらいたいので、是非使ってほしい」と呼びかけている。