福岡県は、防災メールの機能を強化したスマートフォン向け防災アプリ「ふくおか防災ナビ・まもるくん」を新たに開発し、無料配信している。現在地付近の気象警報や避難所の把握が容易となるほか、短時間に大雨をもたらす「線状降水帯」の予測や発生といった防災メールでは配信していない情報も受け取れる。
アプリでは、スマホのGPS(全地球測位システム)などの機能を活用することで、県内外を問わず、現在地付近で発表されている気象警報や土砂災害警戒情報、避難所の場所などを把握できる。県内の避難所については、開設状況や混み具合も表示されるという。
県は2005年から防災メールを配信しており、登録者数は約14万人。ただ、メールは文章による情報が中心のため、服部誠太郎知事は「画像や地図が表示されるアプリを使うことで、迅速に次の対応が取れるようになると思う。必ず役立つ自信がある。ぜひ登録を」と呼びかけている。