福岡市教育委員会と同市立中学校校長会は2月1日、側頭部を短く刈り上げる髪形「ツーブロック」の禁止など、一部の市立中で続いてきた5項目の校則が今年度中に廃止される見通しになったと発表した。「ブラック校則」と呼ばれるこうした不合理なルールは社会問題化していて、市教委は「今後も生徒を中心に見直しを検討する」としている。
「今後も見直しを検討」
市では2021年度以降、校長会や市教委、弁護士らで校則検討協議会をつくり、各中学校で生徒や保護者らを交えて校則の見直しを進めてきた。その結果、69校中37校にあったツーブロック禁止のほか、男女別の制服規定など計5項目は「合理的な理由がない」として、廃止が決まったという。
市教委は「校則を見直す中で、生徒たちの規範意識も高まった。校則を全校のホームページで公開するなど、透明性も高めていきたい」としている。
他に廃止が決まった項目は以下の通り。
▽下着として着るTシャツの単色指定
▽男女別の頭髪規定
▽ポニーテールの禁止