相島で育った真珠を知事にお披露目 本格養殖15年で

相島産の真珠で作られたネックレスを手に記念写真に納まる服部知事(右)と中西社長

 宝飾品大手「ミキモト」(東京)が、福岡県新宮町の相島での本格的な真珠養殖事業を始めて15周年となることを受け、関係者が2月7日、県庁を訪れ、服部誠太郎知事に収穫された真珠をお披露目した。

 相島周辺の海域では2000年、県水産海洋技術センターが真珠を育む天然アコヤガイを発見。県と真珠養殖にノウハウがあるミキモトなどが連携して事業化につなげ、08年から本格的な生産が始まった。

 他県の養殖場では近年、病気の流行などで減産を余儀なくされているが、相島では安定的に生産できている。光沢も良く、品質が優れているという。


相島で生産された真珠


 この日は、ミキモトの中西伸一社長らが収穫された真珠や真珠で作られたネックレスを持参し、生産状況について説明した。服部知事は「多くの方に(相島産の真珠を)知ってもらえるよう、県もサポートしていきたい」と述べた。


 相島の生産現場では、真珠を取りだした後の貝の身や貝殻を有効利用する取り組みも進めている。中西社長は「世界に誇れる技術を今後も研さんしていきたい」と話していた。


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