西鉄「サイクルバス」4月導入 自転車持ち込みツアーも

西日本鉄道が導入する「サイクルバス」内の自転車用スペース(画像はいずれも西日本鉄道提供)

 西日本鉄道は2月16日、自転車を最大18台持ち込める貸し切りバス「サイクルバス」の運行を4月に始めると発表した。コロナ禍で高まるサイクリング人気を踏まえ、観光ツアーなどを組み合わせた新たな需要をつくり出す狙いだ。西鉄によると、九州の事業者がサイクルバスを導入するのは初めて。

コロナ禍で人気、18台積載

 既存の55人乗りバス1台を改造し、車内前方に自転車を固定できるスペースを設ける。座席は後方に21人分を確保する。投資額は400万円で、うち100万円は福岡県の補助金を活用する。


最大18台を持ち込める車内

 バスで移動して途中の景勝地などでサイクリングを楽しみ、再びバスで帰路に就くといった利用を想定しており、団体による貸し切りや旅行会社によるツアーなどを見込む。10月に福岡、熊本、大分県で開かれる自転車のロードレース「ツール・ド・九州」など競技大会で選手を輸送することも視野に入れている。

 西鉄は昨年3月から、天神大牟田線の電車に自転車を持ち込める「サイクルトレイン」を本格導入している。林田浩一社長は16日の記者会見で、「サイクルツーリズムを通じ、旅行需要の創出や地域活性化に貢献したい」と述べた。


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