トロッコ列車が4年ぶりに出発!赤村の旧国鉄油須原線跡

 コロナ禍で運行を見合わせていた福岡県赤村の旧国鉄油須原線跡を走るトロッコ列車が3月26日、4年ぶりに月1回の運行を再開し、多くの観光客らでにぎわった。


赤駅前を出発するトロッコ列車

 トロッコ列車は、村内外の有志でつくるボランティア団体「赤村トロッコの会」が村から資金面などの支援を受け、平成筑豊鉄道赤駅前から大任町境の野原越トンネルまでの約1.8キロで運行。車両は、岐阜県の神岡鉱山で使われていた電池で動く機関車と客車各2両(乗客定員20人)を補修して使っている。

 列車は時速約20キロとゆっくり進み、乗客は揺られながら、菜の花や満開の桜に彩られた沿線の景色を写真や動画に収めていた。家族で乗車した飯塚市の会社員(31)は「トンネルの中はコウモリがいっぱい飛んでいて、遊園地のアトラクションにはないリアルな面白さがあった」と満足げ。長男(3)も「楽しかった」と笑顔を見せていた。

 赤村トロッコの会の上田洋(ふかし)会長は「私も(運行を再開する)きょうを楽しみにしていた。お客さんの期待に応えられて良かった」と話していた。

第2日曜を中心に運行

 列車は4月以降、11月まで第2日曜日(8月は第1日曜日)の午前10時~午後4時に運行する。乗車には運行維持のための寄付金として、中学生以上は300円、小学生以下は150円が必要。問い合わせは赤村役場(0947-62-3000)へ。


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