世界遺産の海をきれいに! 宗像・大島でビーチクリーン

企画

宗像大社沖津宮遙拝所

記事 INDEX

  • 世界遺産登録5周年
  • 構成資産を清掃
  • 美しい海を未来へ

 宗像市・大島で6月19日、自然環境を保護する活動「ラブアースクリーンアップ」が行われました。宗像市の職員のほか、企業や学生のボランティアら60人を超える参加者が海岸などを清掃しました。

世界遺産登録5周年

 ラブアースクリーンアップとは、1992年に福岡市で開催された「ローマ・クラブ福岡会議イン九州」を契機に、会議のテーマである"地球環境と地域行動"を実践する活動として、市民・企業・行政が協力して始めた環境美化活動です。


 「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群は、2017年7月に国内21件目の世界遺産として登録され、今年で5周年を迎えます。沖ノ島は、古代東アジアと日本が海を介した交流をするうえで、航海の安全と交流の成就を願う祭祀(さいし)が行われるなど、海とのつながりが深い場所です。

構成資産を清掃

 海は近年、"海ごみ"の問題が大きくなり、世界で年間800万トンの海洋ごみが発生しているといわれています。世界遺産の海域も例外ではなく、宗像市世界遺産課の岩佐芳弘さんは「沖ノ島や構成資産の一部がある大島の沿岸にも多数の海ごみが海流に乗って運ばれています」と話します。


参加した九州大大学院の学生ら

 参加者は市の職員から世界遺産の解説を聞き、中津宮を参拝してから、清掃活動を行いました。1時間半ほどの活動で、ペットボトルや発泡スチロールを中心としたごみが集まり、複数の車で運搬する量になりました。ボトルなどのラベルを確認すると、国内だけでなく韓国や中国などからもごみが流れ着いていることが分かります。


ハングル表記のごみも確認できる

 大学院の学生約40人とともに参加した九州大大学院工学研究院の清野聡子准教授は「ごみをただ拾うのではなく、多くの人に海の現状を知ってもらえるような取り組みをしていきたい」と話しています。

美しい海を未来へ

 清掃活動後、参加者は世界遺産のガイダンス施設「大島交流館」を訪れ、一般の立ち入りが禁じられている沖ノ島について学びました。


大島交流館の内部

 今年は風や海流の影響で、宗像沿岸に漂着するごみは例年より減っているものの、天候が荒れると海岸はごみであふれるそうです。美しい海を未来に残していくためにも、ごみを拾う活動だけでなく、ごみを"捨てない"習慣が求められています。



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