「神宿る島」学ぶツアーに400人 沖ノ島の世界遺産登録5周年で

企画

雨の中、見えてきた沖ノ島(右奥)を眺める参加者

 「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群の世界遺産登録5周年を記念した遊覧ツアーが「海の日」の18日、福岡市博多区の博多港発着で行われ、約400人が参加した。

「クイーンビートル」で60キロ沖へ

 福岡県、宗像市、福津市、宗像大社でつくる同遺産群保存活用協議会が主催。JR九州高速船(福岡市)の新型高速船「クイーンビートル」で約60キロ沖の沖ノ島を目指した。

 協議会長を務める服部誠太郎知事は「1500年以上の長きにわたって守り、受け継がれてきた遺産を未来にしっかり引き継いでいくことこそが今に生きる我々の責務だ」とあいさつ。日本文学者のロバート・キャンベルさんや宗像大社権宮司の葦津幹之さんらが、世界遺産の価値や魅力、沖ノ島を取り巻く海洋環境などをテーマにトークセッションを展開した。


トークセッションを行った(左から)キャンベルさん、女優の平祐奈さん、葦津さん

 沖ノ島は神職以外の上陸が原則禁止され、半径2キロの海域は史跡になっているため、船は島から約2キロの位置まで接近。普段は近寄ることも困難な島の姿が激しい雨の中に浮かぶと、参加者は写真を撮ったり、手を合わせたりした。

 ツアーには、構成資産がある宗像市大島と福津市の小中学生も招待された。義務教育学校・大島学園9年の藤島風花さん(15)は「生まれてから15年間、遠くに見ていた沖ノ島にこんなに近付いたのは初めて。迫力があって、間近に見られて良かった」と話した。


船上で、世界遺産登録5周年の記念切手を手にする服部知事(左)


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