【宮崎】案内ロボットの実証実験スタート 宮崎空港で
新型コロナウイルスの感染対策やインバウンド(訪日外国人)の利用回復に向け、宮崎空港(宮崎市)で7月6日、遠隔で利用客への館内案内などを行う4種類のロボットの実証実験が始まった。29日まで続け、実用化への課題などを探る。
ロボットは空港利用客が話しかけると、離れた場所にいるスタッフに声が届き、ロボットを介して会話できる「mini MORK」や、話しかけるとその人が話した言語と翻訳した日本語がそれぞれロボットの画面に文字で表示される「C-FACE」など。
「mini MORK」は1階案内所に置かれ、空港利用客が話しかけて館内の施設などについて問い合わせできる。「C-FACE」も同案内所に置かれ、訪日客が目の前にいる日本人のスタッフと話をしたい際、このロボットに話しかけることで言葉が日本語で表示され、画面を見ながらコミュニケーションをとれる。100か国語に対応しているという。
こうしたロボットは羽田空港で導入されており、今回の実験は同空港のターミナルビルを管理する日本空港ビルデングと宮崎空港ビルが共同で行う。宮崎空港ビルの前田剛宏総務部長は「ロボットの活用など、インバウンド回復に向けた課題の洗い出しを進めていきたい」と話した。