【大分】「空飛ぶクルマ」試験飛行 2地点間では国内初

着陸する「空飛ぶクルマ」

 空の移動革命と期待される「空飛ぶクルマ」の試験飛行が、大分市の「のつはる天空広場」であった。実用化を目指す岡山県の一般社団法人「MASC(マスク)」が実施。九州での試験飛行は初めてという。

 マスクは2025年大阪・関西万博での有人飛行を目指しており、これまで岡山県などでも試験飛行をしている。今回は、導入の可能性を検討する調査事業に取り組む大分市が打診し、7月13日に実現した。

 機体は全長約5.6メートル、高さ約1.7メートルで、16枚のプロペラを電動で回して飛行する。2人乗りだが、試験飛行は無人で実施。機体は自動制御で垂直に浮き上がり、広場内の2地点間の約520メートルをゆっくりと往復した。マスクによると、2地点間の試験飛行は国内初という。

 飛行後、マスクの坂ノ上博史事務局長は「安全性を確認することができた」と語り、同市都市交通対策課の橋本陽嗣課長は「初めて見たが、思ったよりスムーズな飛行だった。実用化されれば、防災や交通の便の改善など様々な活用ができる」と期待した。


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