【佐賀】新幹線「かもめ」ようこそ 唐津に寄港

出港する「かもめ」を見送る来場者ら

 9月23日に開業する西九州新幹線(武雄温泉―長崎駅)の「かもめ」車両(6両)を載せた台船が7月29日、佐賀県唐津市の唐津東港に寄港した。岸壁ではJR九州主催の歓迎イベントが行われた。

 新車両は山口県下松市の日立製作所笠戸事業所を同28日午後出発。長崎県に運ぶ途中に立ち寄り、市民に披露する催し「かもめ楽団」が企画された。

 港では、接岸した台船のそばにステージが組まれ、「唐津くんち」にちなむ唐津曳山(やま)囃子(ばやし)保存会が太鼓や笛の3曲を披露。唐津西高生約30人の吹奏楽や、唐津港太鼓の演奏も来場者を楽しませた。

 唐津市の事業所「キッズガーデン」の職員らは「祝 西九州新幹線かもめ」と記した横断幕を自作して来場した。「『歓迎しよう』とみんなで盛り上がりました。こんな機会があってうれしい」と山下ミナ代表。車両の前で記念撮影を楽しんでいた。

 出港前には、唐津西、唐津商、唐津工の3高校生の混成楽団の演奏に合わせて、「かもめ楽団」メンバーとみなした来場者約1200人が、一斉に「ハッピバースデーかもめ~」と歌って真新しい車両の誕生を祝い、見送った。


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