【熊本】道の駅「かかしの里」で期間限定肝試し

かかしが並ぶ肝試しの会場

 閉校した校舎を活用した熊本県天草市宮地岳町の道の駅「宮地岳かかしの里」で、約200体のかかしで驚かす期間限定の「肝試しスポット」が登場した。かかしを生かした町づくりの一環で、夏休みを迎え、企画に携わった道の駅の運営会社「宮地岳」の中西英雄さんは「夏らしい新たな挑戦」とにぎわいの創出に期待を寄せる。

 「両側から今にも襲いかかってきそうな通路」「薄気味悪い表情で食卓を囲む」――。会場はかつての小学校の教室。通路脇や教室の隅には妖怪をイメージして仕立てたかかし。窓や壁には暗幕が張ってあり、恐怖感は嫌でも増す。

 地元の子どもたちが7月28日に体験すると、時折悲鳴が上がった。

 道の駅は2021年、閉校した宮地岳小跡地にオープンした。かかしは3~5月の祭りで飾ったもので、倉庫から出して役立てようと初めて企画した。

 妖怪の表情を布に描き、かかしの頭部にかぶせて作った。衣装は祭りの時と同じものだが、表情を変えただけで怖さを醸し出す。製作を担当する碓井弘幸さんは「かかしは家族のような存在。肝試しに使うことに少し抵抗はあったが、祭り以外での活躍につながるならうれしい」と話す。

 9月4日までの午前10時~午後5時。入館には施設維持協力金として中学生以上200円、小学生以下100円が必要。道の駅の売店やレストランで買い物をすれば、1000円ごとに入場券1枚がもらえる。


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