【山口】宇部で庵野秀明氏の総監督作品「ふしぎの海のナディア」展

作品の原画が展示された会場


 アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズで知られる山口県宇部市出身の庵野秀明氏が総監督を務めた作品「ふしぎの海のナディア」を紹介する企画展が、同市沖宇部のときわ湖水ホールで開かれている。庵野氏直筆の構想メモやアニメ原画、絵コンテなど約400点を展示している。9月4日まで。


 作家ジュール・ベルヌの小説「海底二万里」を原案にしたSFアニメで、謎の少女ナディアと、発明好きの少年ジャンの冒険を描いた海洋アドベンチャー作品。1990~91年に放映され、人気を博した。

 ナディア展は、開催中のエヴァ関連のイベントを通して市をPRする「まちじゅうエヴァンゲリオン」に合わせて市が企画した。


16ミリフィルムやアフレコ用台本など


 会場入り口付近では、番組の主題歌とともにオープニング映像を紹介。作中に登場する秘密結社の首領「ガーゴイル」についてのメモには、「46才くらい」「世界支配を企む人」などと庵野監督が設定を書き込んでおり、作品を作り上げていく過程がうかがえる。そのほか、全39話のアフレコ用台本や本編が収められた16ミリフィルムなども並ぶ。


 市観光交流課の担当者は「作品制作に取り組む庵野氏らの様子が浮かび上がる『生』の資料を見に来てほしい」と呼びかけている。

 入場料は、一般1000円、高校生以下無料。問い合わせは同課(0836-34-8353)へ。


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