【山口】徳山動物園に「世界一美しいサル」
世界一美しいサルといわれる絶滅危惧種の「アカアシドゥクラングール」の飼育が、周南市徳山動物園(山口県)で始まり、一般公開されている。新設された屋外飼育場と獣舎で、ガラス越しに観察できる。
東南アジアの熱帯雨林などに生息するオナガザル科のサルで、栗色やオレンジ色が交じった灰褐色の体毛と、白く長い頬毛が特徴。ベトナム戦争で生息地が失われて激減したとされる。
国内では、よこはま動物園ズーラシア(横浜市)のみで飼育されてきたが、雄のマニと雌のプク(いずれも5歳)が繁殖などを目的に7月20日に徳山動物園に来た。
屋外飼育場(約120平方メートル)は森を再現し、一部はガラス張りとした。獣舎(約25平方メートル)の寝室には、空調機も整備した。総事業費は1億490万円。完成式典が8月上旬に開かれ、早速、サルの写真を撮る家族連れの姿があった。