【佐賀】「平成の三四郎」古賀稔彦さん 漫画に

完成した「マンガふるさとの偉人『古賀稔彦物語』」

 昨年3月に53歳で亡くなったバルセロナ五輪の柔道男子71キロ級金メダリスト・古賀稔彦さんの生涯を描いた漫画が完成し、出身地の佐賀県みやき町で小中学生に贈られることになった。「平成の三四郎」と呼ばれた古賀さんの功績を伝えようと、町が制作した。関係者は「子どもたちに古賀さんの強さと優しさを知ってほしい」と願っている。

みやき町が制作、小中に配布

 完成したのは「マンガふるさとの偉人『古賀稔彦物語』」(B6判、122ページ)。プロローグと第1~4章、エピローグで構成し、古賀さんが少年時代に町内の千栗(ちりく)八幡宮にある石段で体を鍛えたエピソードや、東京の柔道私塾「講道学舎」で稽古を積んだ経験、左膝のけがを抱えながら臨んだバルセロナ五輪での金メダル獲得、引退後に力を注いだ後進指導といった生涯を描いている。

 町は制作にあたり、昨年9月に古賀さんの母、愛子さんや地元のゆかりの人らでつくる委員会を設立。作画は県内在住のイラストレーター2人が手がけた。公益財団法人「B&G財団」の助成金を受けるなどし、事業費約500万円で約2900冊を発行。今後、町立小中学校7校への配布を進め、町立図書館や町役場などの公共施設にも置くという。

母校で贈呈式

 9月27日には、古賀さんの母校の町立北茂安小で贈呈式を開催。愛子さんも出席する中、岡毅町長が代表の児童に漫画を手渡し、「スポーツだけでなく、色々なことを頑張れば、古賀さんのように心が強く、優しくなれるはず」と呼びかけた。

 夏休みの自由研究で古賀さんの生涯をまとめた4年の女子児童(9)は「この漫画を読んで、古賀さんのことをもっと知りたい」と話し、愛子さんは「『こんなこともあったね』と懐かしく思いながら読んだ。諦めないで好きな道を歩むことの大切さを子どもたちに知ってもらえればうれしい」と期待していた。


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