【山口】周南市美術博物館で「宮崎進展」 12月18日まで

 山口県周南市出身の画家・宮崎進(しん)(1922~2018年)の生誕100年を記念した展覧会(読売新聞社など主催)が、市美術博物館で開かれている。同館の所蔵品を中心に、96歳で亡くなるまでの131点を展示し、創作に込めた思いを紹介している。12月18日まで。


作品を解説するとみゑさん

 宮崎は16歳で上京し、日本美術学校油絵科を卒業した。旧満州(現中国東北部)で終戦を迎え、1949年までの4年間、シベリアに抑留された。帰国後、画家として本格的に活動し、北国などを描いた「旅芸人シリーズ」を発表。抑留を主題にした創作にも取り組んだ。

 抑留体験の記憶を象徴する麻布などをキャンバスに貼った「アムール」は、中露の国境を流れるアムール川が春を迎え、川面の氷が溶ける情景を表現した。

 初日の11月2日は、宮崎の妻とみゑさんが作品を解説。「生きる力を伝えたいという、作品に込められた思いを感じてほしい」と話した。

 月曜休館。一般1100円、学生800円、18歳以下無料。問い合わせは同館(0834-22-8880)へ。


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