【佐賀】「肥前名護屋城薪能」特設舞台で3月25日開催
国特別史跡の名護屋城跡(佐賀県唐津市鎮西町)本丸跡で3月25日午後、文化イベント「肥前名護屋城薪能」が催される。玄界灘に沈む夕日を背景に、かがり火がともされる特設舞台で能や狂言が披露される。本丸跡の特設舞台は2016年10月以来。唐津市や地元有志らでつくる実行委員会(江上能光委員長)は「桃山文化の優雅な時を感じてほしい」と来場を呼びかけている。
夕日に映える能や狂言
肥前名護屋城薪能は3年に1回のペースで催されており、前回は19年10月に二ノ丸跡で行われた。新型コロナウイルス禍に伴い実行委は開催時期を再検討し、今回は春季に移った。
演目と演者は▽仕舞「花筐(はながたみ)」(大西礼久)「頼政」(上田拓司)▽狂言「抜殻(ぬけがら)」(茂山七五三)▽能「安達原(あだちがはら)」(斉藤信隆)を予定している。午後3時開場。午後4時半に開演し、同7時10分頃の終演を見込んでいる。
600席を設け、全席自由。前売り5000円、当日5500円。チケットは、実行委事務局の唐津市鎮西市民センター産業・教育課や同市役所、JR唐津駅構内の同市観光協会などで購入できる。インターネットでの予約はサイトで。
雨天時は唐津市鎮西スポーツセンターで行う。24日正午頃に判断し、市のホームページで案内する予定。問い合わせは同課(0955-53-7155)へ。
名護屋城跡では翌26日午前10時から、「名護屋城大茶会」(佐賀県主催)が開かれる。県内の茶道団体が有料の呈茶席を設け、野だても体験できる。グルメコーナーも用意。入場無料。問い合わせは県文化課(0952-25-7236)へ。