【長崎】天草四郎と原城の特別展 世界遺産登録5年で
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界文化遺産登録5年に合わせ、構成資産の「原城跡」がある長崎県南島原市の有馬キリシタン遺産記念館で、特別展「四郎と原城」が開かれている。天草四郎の肖像画など14点が展示され、歴史ファンなどが楽しんでいる。
原城を舞台にした島原の乱(島原・天草一揆、1637~38年)に理解を深めてもらおうと、市世界遺産推進室が企画した。四郎は反乱軍の総大将で、一時は原城に立てこもったが、幕府軍の総攻撃で鎮圧され多くの犠牲者が出た。
会場には、書籍の挿絵や浮世絵、絵馬に描かれた四郎の肖像画を展示。甲冑(かっちゅう)を身にまとった勇ましい姿や、美少年風に描かれた姿などが見られる。
肖像画「総選挙」も
8月27日まで。会期中は、お気に入りの肖像画に投票してもらう「総選挙」も行っている。同推進室の中山和子学芸員は「親しみやすい絵の紹介に力を入れた。これを機に、天草四郎にもっと興味を持っていただきたい」と呼びかけている。
市は10月にも特別展の第2弾やイベントの開催を計画中で、今後も世界遺産登録5年を盛り上げていくという。
入館料は一般300円、高校生200円、小中学生150円。木曜休館。問い合わせは同館(0957-85-3217)へ。