10月は「もったいないを、届けよう」 福岡市全域でフードドライブ

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 福岡市内の商業施設やプロスポーツチームなどが、家庭で使い切れない食品を募って必要な人への寄付につなげるキャンペーン「FUKUOKAフードドライブ」が、10~11月に開催されます。期間中は市や25の企業・団体が市内約250か所にブースを設け、食品の寄付を受け付けます。

食品の寄付 市内250か所で受け付け

 企業や団体がそれぞれ定期的に実施しているフードドライブ。福岡市では、より多くの市民に関心を寄せてもらおうと、2024年度から10月の「食品ロス削減月間」に合わせて、共通のポスターやチラシを目印に市内でフードドライブを一斉に展開するキャンペーンを実施しています。25年は、市の呼びかけに応じた21の企業・団体が参加し、計2.5トンの食品が寄せられました。


過去に実施されたフードドライブ=フードバンク福岡提供

 今回は25企業・団体が参加。コンビニやスーパー、商業施設、スポーツチームの試合会場など各所でブースが設置されます。市はキャンペーンを周知する動画も新たに2本制作し、PRを進めています。


持ち込める商品などを説明したキャンペーンチラシ


 会場に持ち込める食品は原則、「賞味期限が1か月以上」「常温保存が可能」「未使用・未開封」「食品表示がある」などの条件を満たすものに限られます。食品の種類では、お米や小麦粉、乾麺といった主食のほか、インスタント食品、調味料、缶詰、菓子、飲料など幅広く受け入れます。


 市環境局ごみ減量推進課によると、25年度、市内の家庭から排出された可燃ごみのうち、食品廃棄物は約3割の8.2万トン。このうちまだ食べられるのに捨てられた「手つかず食品」が約1万トンを占めたとのことです。


フードドライブのキャンペーンを担当する市環境局ごみ減量推進課の本田さん


 キャンペーンを担当する同課の本田祐歌さんは「フードドライブは『もったいない』を誰かの『ありがとう』に変えることができます。期間中は様々な場所で受け付けているので、ご家庭に眠る食品をぜひお寄せください」と参加を呼びかけています。


 実施場所などの詳細は、福岡市の「フードドライブ情報発信ページ」で紹介しています。

寄せられた食品 必要とする人へ

 今回のフードドライブで集まった食材の多くは、NPO法人「フードバンク福岡」(福岡市)を通じて、必要とされる人たちへ届けられます。同法人の理事、岩崎幹明さんに、活動内容やキャンペーンに期待することなどを尋ねました。


フードバンク福岡の食品倉庫を紹介する岩崎さん

 Q:フードバンク福岡の活動について教えてください。
 A:全国的にフードバンクの活動が広がっていた2017年度から本格的に活動を開始しました。企業や個人から使用しない食品を無償で提供していただき、必要とする方に無償でお渡ししています。元々は食品ロスを削減し、有効活用を進めることが目的でしたが、生活困窮者や障害のある方など福祉の分野で支援のニーズが高いことが分かり、現在は両面で取り組みをしています。

 Q:食品寄付の現状はいかがでしょうか。
 A:活動を続ける中で、食品を提供してくださる企業は年々増加し、24年度は286社に達し、提供量も381トンに上りました。一方で、私たちから食品を受け取る団体数も増え続けており、同年度は332団体に提供しました。24年3月末時点で、私たちと合意書を交わしている受け取り団体の内訳では、子ども食堂運営団体が84団体と最も多く、障害者施設運営団体68団体、生活困窮者支援団体32団体)と続きます。これに加えて一人親家庭の個人からの要望も多く寄せられています。

 Q:寄付されるのは、どういうものが多いのでしょうか。
 A:個人では、お歳暮やお中元などの贈り物やお土産でもらったものが多いです。種類別にいうと、そうめんや調味料、お菓子、飲料などです。缶詰やお菓子はニーズが多く、いくらあっても足りないような状況です。

 Q:活動を続けていて良かったと思うことは何でしょうか。
 A:第一には、やはり提供先から感謝のメールをいただいた時です。食事を取れないのは本当につらいことで、次のステップに進む元気を持ってもらえているなと感じます。また、食品の提供をいただく企業からは、心を込めて取り扱っている食品を廃棄せず、必要な人に食べてもらえるということに喜びの声をいただいたこともあります。

 Q:最近、課題だと感じるのはどのようなことでしょうか。
 A:食品提供量は増加している一方で、受け取りを希望する団体も増えています。1年間まんべんなく届けようと思うと、まだまだ食品が不足しています。継続して食品を確保できるようにしていくための取り組みは今後も必要だと感じています。

 Q:最後に、今回のフードドライブキャンペーンに期待することを教えてください。
 A:フードドライブを実施してくださる企業や団体は年々増えてきています。このキャンペーンをきっかけに、家庭で使わない食品を必要としている人がいて、そうした食品を必要な人に届ける仕組みがあることを知ってもらえるとありがたいです。キャンペーンを通じて、継続的な食品寄付の輪が広がることを期待しています。


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