タイでカフェを巡りませんか? コーヒーへの愛情が育む香り

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ゾウに餌を与えながら人気のアイスコーヒーが楽しめる

記事 INDEX

  • 旅に新たな楽しみ!
  • おいしい豆の産地へ
  • バリスタのこだわり

 タイにはコーヒー豆の産地があり、いまカフェがブームに――。タイ国政府観光庁の案内で、チェンマイのコーヒー農園や、バンコクの人気カフェを訪ねました。福岡からタイへ向かう旅の新たな楽しみに、カフェ巡りを加えてはいかがでしょうか?

旅に新たな楽しみ!

 「コーヒーの歴史からみれば『タイコーヒー』は日が浅いものの、近年はロースト技術が格段に上がってきました」

 「KYUSHU ASIA COFFEE FESTIVAL」の事務局長を務める平田隆文さんが教えてくれました。平田さんは喫茶店の元オーナーで、福岡市喫茶業組合の理事。コーヒー教室の講師や開業指導に携わりながら、福岡のカフェ文化を盛り上げようと2016年からフェスを企画しています。


今年のフェスに参加したタイのブース(タイ国政府観光庁提供)


 今年のフェスは、タイや韓国、台湾などアジアからも出店して、同市の博多阪急で開かれました。タイからは、バリスタの世界チャンピオンが在籍する店「ナナ・コーヒー・ロースターズ」が参加し、焙煎(ばいせん)やドリップ技術を披露しました。


 「タイは豆の生産地という強みもあります」と平田さん。チェンマイがある北部地域ではアラビカ種と呼ばれる品種が栽培されています。タイ国政府観光庁などによると、アユタヤ王朝時代(1351~1767年)からコーヒー栽培の記録が残り、1950年代に持ち込まれたアラビカ種は、70年代から盛んに育てられました。


タイ北部の山間部で育てられているコーヒー


 ミャンマー、ラオスに接するタイ北部の山岳地帯は“ゴールデントライアングル”と呼ばれ、かつて世界有数の麻薬産地だった歴史があります。山岳民族が貧困から逃れるためにケシを栽培していたそうです。


 プミポン前国王は1969年から、麻薬撲滅や山岳民族の生活向上を目指し、国を挙げて「王室プロジェクト」を進めました。このプロジェクトでは、ケシに代わるものとしてコーヒーの栽培が奨励されました。


コーヒー好きがひきたてを提供するチェンマイ市内の移動販売店


 前国王がまいたタネが今、芽吹いています。タイで飲まれるコーヒーは屋台のインスタントが主流でしたが、ひきたてを提供する店がこの十数年で増えました。


 コーヒーを愛する農家と店が手を携え、最高の一杯が完成します。「これから可能性が広がっていくでしょう」と平田さん。「タイ観光の際には『カフェ巡り』も魅力的ですね」と話します。

おいしい豆の産地へ


 北部最大の都市・チェンマイにある農園を訪ねました。福岡からはバンコクを経由して空路で6時間ほど。11~1月は朝晩の気温が15度を下回ることもあり、一日の大きな寒暖差がコーヒー豆の生育に適しているといいます。


トラックの荷台に乗って、山道を進むと農園が現れた


 中心部から北東の山岳地帯へ、車で揺られること約1時間。標高1100メートルほどの山中に、農園「ナイン・ワン・コーヒー オーガニックファーム」が現れました。


 「飲んだときに『豆のおいしさ』を感じてほしい」。農園主で、タイのスペシャルティコーヒー協会の初代会長・ワンさん(65)がコーヒーの実を見せてくれました。


収穫前の青いコーヒーの実を見せてくれたワンさん


 農園は急勾配の山の中にあり、広さは約32万平方キロ・メートル。高さ20メートルを超える木々の合間にコーヒーの木が植えられています。


 アラビカ種は直射日光が苦手だといいます。木陰で育てるとゆっくりと成長し、山の土壌の養分を吸収しながら、サイズが大きくて甘みのある豆になります。


果実などを取り除いて乾燥させた豆。ザルを振って種子と皮を分ける


 「農園から消費者まで、豆からカップまで、”おいしい”を届けていきたい」と話すワンさん。農場の近くでカフェも営んでおり、自慢の一杯をいれてくれました。


自らコーヒーをいれてくれたワンさん


 近年は、環境に気を配ったり、オーガニックを意識したり、また香りや豆の品質に注目してくれる消費者が増えたそうです。ワンさんは「生産者側のモチベーションにもつながる。いいものをつくり続けたい」と笑顔を見せました。


 新型コロナウイルスが広がった時期、タイでは自宅で豆をひいてコーヒーを楽しむ人が増えたといいます。カフェブームに火がつき、こだわりの一杯を提供する店が相次いでオープンしています。

 チェンマイ市内から車で45分ほどの「エレフィン・ファーム&カフェ」では、敷地内で自由に暮らすゾウに餌を与えながら、コーヒーを楽しめます。


ゾウに餌のバナナを与える体験も


 タイではアイスコーヒーとジュースをブレンドする楽しみ方もあり、「エスプレッソ オレンジ」「アメリカーノ ユズ」が人気だといいます。


エレフィン・ファーム&カフェで人気の「アメリカーノ ユズ」


バリスタのこだわり


バリスタらがサイホンで一杯ずつ提供する


 「おいしい豆を育ててくれる農園を応援したい。みんなにタイのコーヒーを飲んでほしいですね」


 バンコク市内に展開するカフェ「ナナ・コーヒー・ロースターズ」のオーナー・ワロンさん(58)が話します。店はコーヒー豆の生産者と直接取引し、ワンさんの農園からも仕入れています。


閑静な住宅街にあるカフェ


 店は閑静な高級住宅街が広がるアーリーと呼ばれる町にあり、外国人客の姿も目立ちます。タイの赤土をイメージした外観が特徴的で、緑に囲まれ、日光が差し込む店内は、清潔感があふれています。


 ナナ・コーヒーは、サイホンの抽出技術を競う世界大会「ワールド サイフォニスト チャンピオンシップ2018」で優勝者を輩出するなど、注目されている店の一つです。国を代表するバリスタらが、妥協せずに豆を厳選し、焙煎、抽出、そして良い香りが立つまでの工程を研究し、世界レベルの技を培っています。


国内の提携農園のコーヒーを取りそろえる


 バリスタがカウンターに立ち、サイホンでコーヒーを入れる姿はSNSで映えます。店内では、ひいたコーヒー豆の香りを比べる体験もでき、客たちがそれぞれの違いを確かめながら楽しんでいました。


店内でコーヒーの香りを嗅ぎ比べることができる。「好きな香りをみつけて」とワロンさん


 同じ品種の豆でも育った土地や気候により味が違うそうです。「タイの自慢はコーヒー栽培ができる国であること」とワロンさん。「タイのアロマのコーヒーです。あなたの好きな香りをみつけてください」



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