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- 鶏肉シェアは全国50%
- お肉1万円分があたる!
- チャンネル九州塾でも
九州観光機構(福岡市)は、九州の肉の魅力を広く発信し、観光客誘致にもつなげようと「九州 お肉大好きプロジェクト」をスタートさせました。第1弾として12月1日に専用サイトを開設し、SNSでのプレゼント企画を開始。肉グルメを味わう大規模イベントの開催を目指し、2024年から取り組みをさらに本格化させる考えです。
鶏肉シェアは全国50%
「博多っ子の鶏好きの原点は、江戸期の飢饉」
「宮崎で人気の道の駅には『肉ガチャ』がある」
「長崎・壱岐牛は世界最古の牛の専門書に登場する」――。
機構のホームページ内に新設されたプロジェクト専用サイトでは、九州のブランド牛の特徴や雑学(トリビア)をはじめ、肉に関する様々な情報を紹介。「鹿児島黒牛はスープのようにとろける霜降り。くまもとあか牛は食べ応えある赤身の香りとうま味が特徴で、驚くほど味わいが違う」といった解説も掲載しています。
「お肉といえば圧倒的に九州!というイメージを確立させたいんです」。プロジェクトを担当する機構職員、江﨑太陽さんと堀裕之さんはそう力を込めます。
機構によると、全国に占める九州7県のシェアは、飼育数ベースで肉用牛46%、豚31%、ブロイラー50%にのぼります。2022年10月に鹿児島県で開かれた全国和牛能力共進会(通称・和牛のオリンピック)では、全9区分の首席を九州勢が独占するなど品質も高い評価を受けています。
お肉1万円分があたる!
「量も質も国内トップクラス」を誇る九州の肉を観光資源として、もっといかせないか――。機構は観光キャンペーンの新たな切り口を検討する中で、肉の”可能性”に着目し、部署横断のプロジェクトチーム(7人)が2023年7月に発足しました。
まずは情報発信を進めるため、専用サイトを12月に開設しました。九州の肉に関する投稿を募る「九州 推し肉 インスタグラム キャンペーン」を2月末まで実施しており、応募者から抽選で10人に「九州のお肉詰め合わせセット」(1万円相当)が当たります。
また、3月19日にかけて、JR東海・西日本・九州と連携したコラボ企画も開催。東海道・山陽・九州新幹線のネット予約「EX サービス」の「EX 旅パック」を使って九州に宿泊すると、同プロジェクトが厳選した「九州のお肉食べ比べセット」(1万円相当)が当たります。
チームの大きな目標は、九州の様々な肉料理を一つの会場で味わえるフェスやマルシェのようなイベントの開催で、肉にちなんで2月と9月に定期的に実施していきたい考えです。早ければ2024年9月の初開催を目指し、「5年ほどかけて、定着するイベントに育てたい」としています。
福岡市内の冬を彩る大型イベント「クリスマスアドベント(福岡クリスマスマーケット)」の仕掛け人に助言を求めるなどして、準備を進めています。イベント名は、親しみやすく、肉を食べたくなるようなものを検討中とのことです。
学生時代からサッカーに取り組んでいるという江﨑さんは「お肉はパワーの源。8歳の長女の影響で、牛タンが好きになりました」。堀さんも「仕事をがんばっている自分へのごほうびに、子どもたちと週末に食べる焼き肉が癒やしです」と話します。
肉を愛する職員が推し進めるプロジェクト。「九州を”お肉の聖地”に」と、心を一つにしてイベントの実現を目指します。
チャンネル九州塾でも
九州観光機構は、YouTube公式アカウント「チャンネル九州塾」でも、九州産の肉のPRや観光に関する話題を発信しています。
知事が”宮崎牛”を熱く語る
機構の唐池恒二会長が観光施策などをテーマに対談するコンテンツ「わくわく観光経済講座」では、宮崎県の河野俊嗣知事をゲストに迎えました。全国和牛能力共進会の結果を踏まえ、河野知事が「宮崎牛は美味(おい)しさ日本一」と宮崎の強みを熱弁します。
人気YouTuberとコラボ!
元HKT48の山本茉央さん、「独学アマチュアゴルファー」としてYouTubeで人気の宗光徹さん。ともに福岡県出身の2人を迎えてゴルフ対決を行う特別企画では、トム・ワトソンゴルフコース(宮崎市)で、宮崎牛をかけて熱戦を繰り広げました。
各県の夜景スポット
各県の観光地などを取り上げる「九州おススメ」では、「夜景スポット15選」として、「世界新三大夜景」と呼ばれる長崎市の稲佐山や、大分県別府市の湯けむり展望台などを紹介しています。
九州観光機構は、チャンネル登録を呼びかけています。