記事 INDEX
- 独自のメディア
- ツナギ隊が活躍
- 九州を元気に!
九州各県や民間企業などでつくる九州観光機構のYouTube公式アカウント「チャンネル九州塾」が、成長を続けています。開設から2年で登録者数は6700人を突破し、9月末時点で8000人を達成。国内のDMO(観光地域づくり法人)でも有数の規模といい、同機構は1万人に増やす目標を掲げ、内容の充実を図っています。
独自のメディア
チャンネル九州塾は2022年7月にスタート。21年に機構の会長に就いた唐池恒二・JR九州相談役が情報発信の強化に向けて「インターネットテレビ局」として発案し、20年9月に設けていたアカウント「九州観光チャンネル」をバージョンアップさせて誕生しました。
「自前」を重視し、従来の九州観光チャンネルを担当していた白澤恒平さん(44)のほか、ディレクターとしてJR九州から土屋勇介さん(37)を起用。番組の企画立案、出演者や撮影地との調整はもちろん、編集作業も可能な限り自らこなします。
ツナギ隊が活躍
職員が自ら出演し、時には体を張って伝える番組づくりも特徴です。
「九州7県をつなぎたい」との思いで、色違いのツナギを着用した職員たちが「九州をツナギ隊」として登場。「ブラウン」の白澤さんが隊長で、年度により4~8人で活動しています。
「オレンジ」の松嶋佑一さん(43)は白澤さんと同様、発足当初からのメンバー。昨年の福岡マラソンで42.195キロを完走したほか、今年はチャンネル登録者6666人突破を記念して熊本県で66メートルのバンジージャンプに挑みました。
出演したハウステンボスの紹介動画は、再生4万回を超える人気コンテンツに。「今でも知人から『見たよ』と言われることがあります」と話します。
また、土屋さんは、今年7月1~15日の博多祇園山笠で各行事を潜入取材。祭りの魅力を内部から伝えました。
九州を元気に!
開設から約2年での動画配信数は約300件に上ります。著名なインフルエンサーとコラボした動画が評判を呼ぶ一方、「勝ちパターンは見つけられない」(白澤さん)のが動画配信の難しさですが、再生回数やチャンネル登録者数を着実に増やしてきました。なお、これまでで最も人気があるのは、交通系YouTuberのスーツさんと協力して制作した動画(8.8万回再生)です。
最近は“速報性”のある縦型のショート動画にも力を入れ、より多様なユーザーの目にとまるように努めています。
試行錯誤しながら歩みを進める中で、会員を中心に九州各地の観光関連企業などから「撮影に来てほしい」という“ラブコール”も増えているそうです。
唐池会長は、機構の会員数が直近3年間で100ほど増えて約400となったことを挙げ、今後もこうした動画配信や会報などによる情報発信に注力することで、「会員のメリットを追求したい」との考えです。
チャンネル九州塾では今春から、ホテルなど会員企業を紹介する番組をスタート。機構が来春に初開催する九州のお肉の祭典「にっくん ~九州お肉の王国まつり~」のPRにも、動画配信を活用していく方針です。
「独自媒体のオウンドメディアとして、九州の観光を盛り上げるためにもっと活用していく。まず目標とする登録者1万人は通過点で、5万人を目指す」と、さらなる成長を期しています。
チャンネル九州塾では
「チャンネル九州塾」では、九州の観光に関する様々な話題を紹介しています。
感謝を込めて6666段
チャンネル登録者数が6666人を達成したことを記念し、九州をツナギ隊が、熊本県美里町にある「日本一の石段」(3333段)の往復に挑みました。宮崎県産マンゴーや福岡県産イチゴ「あまおう」のジュースなどでパワーチャージしつつも、下りはフラフラに……。感謝の思いを込めた真夏のチャレンジが達成なるか、必見です。
佐賀・武雄の文化財や夜景を満喫
九州をツナギ隊の3人が、佐賀県武雄市を訪問。国重要文化財・武雄温泉楼門や武雄神社などを巡り、日没後の「武雄のあかりめぐり」も楽しみます。佐賀県立宇宙科学館では、様々な星の重力を感じられるコーナーなどを体験。また、人気グルメの温泉湯豆腐や「レモしゃぶ」も味わいます。
駅長おすすめのグルメ
九州で働く人のおすすめグルメなどを紹介する「九州 職場飯」では、各地の駅長に紹介してもらう企画をスタート。大分「りゅうきゅう丼」や熊本「阿蘇あか牛カレー」、長崎「長崎ゆうこう縞鰺と真鯛の漬け丼」などが登場します。
チャンネル九州塾では1万人達成を目指し、チャンネル登録を呼びかけています。